山形県の海の玄関口酒田港の出口を求めて、県議7人は香港に乗り込んだ。香港は日本農作物輸出先が第一位、県農産物の輸出でも3分の一を占める。人口は約750万人、国民所得が世界トップクラスで、香港旅行者の5人に一人は10回以上も日本を訪問していると言う。親日的で、香港進出企業の中では、日系企業数が最も多く1300社を超えている。
香港は1997年に英国から中華人民共和国へ返還され「香港特別行政基本法」の一国二制度で50年間、外交、防衛を除いた高度な自治権がある。行政管理権、立法権、司法権があり、英国時代の資本主義制度と社会様式をそのまま引き継いでいる。
眠らない町香港は、100階建てもある高層ビルに囲まれ、通りは若い人で身動きが出来ないほど活気に溢れていた。物価も高い。アパートの家賃が月30万円~50万円が標準との事、日本酒もスーパーに各種銘柄が揃っていた。山形県産酒もたくさん売られていたが、一升瓶10万円から5万円。「売れますか」と尋ねると「よく売れます」だった。
野川県議を団長に、山形日本香港協会会長大沼みずほ参議院議員の案内で香港高官や在香港日本国総領事館大使にお会い出来た。酒田港と香港との物量をつなぎたいと思っている。