とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

日本初 高速道の刈り草をペレット化

2015年09月06日 | 日記

  

 日本の動脈である東名高速道路と東海道新幹線に挟まれた神奈川県の西端に、NEXKO中日本が運営する「鮎沢ペレット製造プラント」がある。これは、高速道路で発生する刈り草や剪定枝、伐採木をペレット燃料化して自社で有効利用しているプラントである。昨年の6月のオープンしたばかりで、東名高速道路から少しはずれた山間にあり、高速道路の喧騒とは打って変わり、マイクロバス1台がやっと通れる小高い丘にあった。
 興味は刈り草のペレット化にある。一般的にバイオマスペレットは伐採木や廃材が中心で、刈り草はいかにも効率が悪そうに思える。ここでは、年間550トン製品の1割を刈り草で製造していると説明があった。かつては、刈り草は肥料や焼却処分していたものを、難しい研究を重ねて、ペレット化に成功し料金所の暖房に活用しているとの事である。もっとも、高速道路の管理で発生するものは6割が草であり、残り4割が剪定枝や伐採木である。製品の緑色のペレットに強烈な印象が残った。
 山形県でも木質バイオマスペレットの研究は進んでいる。しかし、伐採木の運びだしや運搬、乾燥コストの削減が課題となって思い通りには進まない。空港,公園、路肩の刈り草がペレットになれば有効な手段でもある。稲のもみ殻も膨大な量がある。研究の価値はある様に思えるのだが。

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