とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

早くも豪雨災害

2011年05月11日 | インポート

002  庄内平野は田植が始まったが、昔の様に一斉に始まるわけでもなく代掻きをしているもの、してないもの、また田植をしているものとそれぞれである。しかし、水利に恵まれた庄内平野のこの時期の風情は格別な美しさがある。もう一週間もすれば田植も終わり庄内平野は一斉に鮮やかな緑色一色となる。
 5月9日の夜半、穏やかな自然が一転して牙をむき出した。折から大雨警報は出されていたのだが、あまり気にせずにいた。ところが、酒田市中野俣地域には集中豪雨があったらしく中野俣川が氾濫したというのだ。一帯が冠水し用水路に水を引き込む頭首工が決壊したと連絡があった。田植直前の一番水が大量に必要な時期とあって、農家の皆さんはあわてていた。とりあえず、六インチの水中ポンプ2台をつかって用水路に水を流していた。川幅10メートルほどあるコンクリート製の頭首工の真ん中が折れて流されてしまっていたのだ。災害復旧までには相当の期間がかかり今日明日と言うはなしではない。応急措置が出来ないのかと庄内総合支庁と掛け合ったものの妙案はない様子。土嚢で仮工事は出来ないのか、矢板を打つことは出来ないのかと提案したのだが、いずれも技術的には簡単ではない水量だとの返事である。作付が出来るのかが農家の悩みとなってしまった。
 水の破壊力は想像を超えるものがある。震災の津波もすべてを破壊した。人間の工作物などたかが知れていると感じた次第である。

コメント
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