とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

日本最大級の地滑り

2009年06月20日 | インポート

Img_2074 森敦の代表作「月山」の舞台となった注連寺の眼下、七五三掛地区の急傾斜地部分が、日本で最大級の地滑りが顕著になり今対応に追われている。もともとこの地域を含む広範な月山地域は、厚い火山灰土で形成されており、急峻な地形上からも地滑りは注目されており、志津地区も含め、年に数センチの地滑りが所々に観測されていた。国の地滑り防止対策のパイロットとして取り組まれる予定になっていた矢先の今回の災害である。
 注連寺すぐ下、幅約400m長さ700m深さ20~30mの一帯が4月の始めに急激に滑り出した。1日10cmの速度で地滑りが始まり、5戸25人が避難せざるをえなくなり、新築の家屋も含め、崩壊寸前に追い込まれた。段差は既に5m近くに及んでいる。国、県、市が連携して地滑り防止対策を打ち出し、地下水の水抜きを中心に、国直轄工事13億円を含め25億円の予算で、日本最高技術の地滑りを止める対策が打たれ始めた。
 庄内支庁は、連日の視察対応に追われ、ていねいな説明を続けている。説明担当者の「田んぼに植えたものの、水が止まりました。枯死が始まってます。新築のうちも含め、電線、水道管も切れました。めじょけねぐ思ってます」庄内地方の方言「めじょけね」は、深い意味がある。手の打ち様がなく、深い同情と悲しみを表す。被災者側にたった担当者の一言が耳に残った。

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