蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アンモナイトの目覚め

2021年12月21日 | 映画の感想
アンモナイトの目覚め

1840年代、メアリー・アニング(ケイト・ウインスレット)は、イギリス南部の海沿いの田舎町で、観光客用の化石発掘と販売を細々と営んでいた。かつては恐竜の全身骨格化石を発掘するなどの画期的業績をあげていたが、女性であるがゆえに学界では評価されていなかった。
著名な学者のロデリックが訪れ、メアリーの手腕を称賛する。彼は妻のシャーロット(シアーシャ・ローナン)の気鬱を晴らすためにシャーロットをメアリーに預けるが・・・という話。

メアリーもシャーロットも実在の人物とのことだが、本作では大胆な?解釈を行って、二人はレズビアンだった、という設定になっている。
著名な役者二人がこれまた大胆なベッドシーンを演じるところにどうしても目が行ってしまうのだが、
学問的情熱とか社会的評価とか金銭的報酬とかのためというより、純粋に化石発掘やクリーニングが好きで生きがいとなっていて、それがゆえに母親や世間とうまく折り合えない偏屈者にしか見えないメアリーの姿を、ケイト・ウインスレットがとても上手に演じていたように見えた。(なぜだかわからないが、冒頭のメアリーと母親の貧相な食事風景が特に印象に残っている)

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