蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

死体埋め部の回想と再興

2021年04月23日 | 本の感想
死体埋め部の回想と再興(斜線堂有紀 新紀元社ポルタ文庫)

「死体埋め部の悔恨と青春」の続編。
前編で主人公(の一人)が死んでしまったのだが、多分人気が出たので無理矢理続編を書いた感じの内容。

しかし、「その謎解きはムチャだろ」みたいな話が多かった前編よりむしろこなれた?感じでよりよくなっていたと思う。
本シリーズのキモは、死体埋め部創設者?の織賀善一の特異で魅力的なキャラを普通人である祝部(はふりべ)の視点で描く点にあって、推理小説的要素は添え物だと思うので。

そういう意味では、次回作(あるのか?)は、織賀が死体埋め部を創設するまでの壮絶な人生を祝部がゆかりの地を訪ねてしのぶ、みたいな内容になりそうな気がする。

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