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蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

漁港の肉子ちゃん(アニメ映画)

2022年10月10日 | 映画の感想
漁港の肉子ちゃん(アニメ映画)

喜久子は、シングルマザーの菊子とひなびた漁港に係留された船(改造して住宅風の内装になっている)で暮らしている。菊子はほうぼうで男に騙されたあげく、この漁港に流れ着いて今は焼肉屋で働いている・・・という話。

原作の小説を読んだときは、たいそう感動した。今振り返っても私の読書人生?でも指折りのお気に入りだ。
なので、大変に期待して見た。うーん、原作と筋立てはほぼ同じなのだが、物語の持つ雰囲気がことなるかなあ、という感じだった。

原作の喜久子は、超能力者?で難しい文学作品を読みこなしている、という浮世離れした小学生、という設定で、この設定が本筋のド演歌&浪花節的展開とうまく絡み合って独特の味わいがあった。

映画では、喜久子がただのスレンダー美人の小学生で、シングルマザーのちょっとイイ話程度に落ち着いてしまっていたように思えた。
肉子だけをデフォルメして描いたのも、あまり効果的とは思えなかった。

美術(背景画)は繊細で素晴らしかった。


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