「とうさんは大丈夫」(佐川光晴 講談社)
主人公は児童福祉司で、意欲的に業務に取り組んでいた。
担当の母子家庭では子供の虐待が疑われ、近所の主婦が一時的に子供を預かっていたが、母親がその主婦から子供を取り返そうとして重傷を負わせてしまい、その夫からは殴られ、世間の指弾を浴びてうつ病になってしまう。
タイトルとはうらはらに、お父さんはぜんぜん大丈夫じゃない、という場面が続き、(うつ病というより)統合失調症的な症状が現れて、やたらと妄想にかられるが、その妄想が児童福祉現場の矛盾やスキャンダラスな裏面を暴くような内容で、こうしたことを告発するのが、本書の目的なのだろうか、とも思えた。
主人公は児童福祉司で、意欲的に業務に取り組んでいた。
担当の母子家庭では子供の虐待が疑われ、近所の主婦が一時的に子供を預かっていたが、母親がその主婦から子供を取り返そうとして重傷を負わせてしまい、その夫からは殴られ、世間の指弾を浴びてうつ病になってしまう。
タイトルとはうらはらに、お父さんはぜんぜん大丈夫じゃない、という場面が続き、(うつ病というより)統合失調症的な症状が現れて、やたらと妄想にかられるが、その妄想が児童福祉現場の矛盾やスキャンダラスな裏面を暴くような内容で、こうしたことを告発するのが、本書の目的なのだろうか、とも思えた。
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