蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

散歩する侵略者

2018年05月19日 | 映画の感想
散歩する侵略者

イラストレータの加瀬鳴海(長澤まさみ)の夫真治(松田龍平)は、数日失踪し帰ってくると、宇宙人に乗っ取られて「地球を侵略しに来た」という。
他にも近所には宇宙人に乗っ取られた人がいて、彼らは人間から「概念」を奪おうとしている。「概念」を奪われた人々は腑抜けのようになるが、奪った方の宇宙人も地球人の「概念」に影響され始め・・・という話。

舞台演劇が原作ということで、セリフ回しとかが舞台っぽい(特にジャーナリスト役の長谷川博己さん)。
宇宙人に乗っ取られた人役の松田さんは、無表情でぶつぶつつぶやくような単調なセリフが、いかにも乗っ取られています、という感じに見えたが、考えてみると、どんな役でもこんな感じだったような気も。

「いかにも」という予定調和な結末はいただけなかったが、侵略されつつある社会の不穏さみたいなものはうまく描かれていて、楽しめた。
コメント
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