蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ブラック・スキャンダル

2016年09月19日 | 映画の感想
ブラック・スキャンダル

アメリカ・ボストンで実在したギャング(バルジャー=ジョニー・デップ)をモデルにした映画。
イタリア系マフィアの撲滅をめざすFBIは(アイルランド系敵対組織のボス格である)バルジャーを協力者に仕立てるが、次第にバルジャーのペースに乗せられていき、矩を超えて癒着状態になっていく・・・という話。

全くの個人的印象ですが、ジョニー・デップって、ヘンテコな設定の映画、おどろおどろしいコスチューム(あるいはメイク)でないと本領を発揮できない人だと思っていました。(普通のかっこうで登場した映画は「ツーリスト」しか見たことがなく、これがイマイチだったのでなおさら上記のような印象が強くなっていました)

しかし、本作では(世間でイメージするところのギャングとして)ごく普通の設定・役柄・服装・メイクなのに、観客として見ていてもびびっちゃいそうなほど、ギャングとしてのオーラが出ていて迫力満点でした。あらためて売れっ子の面目躍如だなあ、と思われました。

一方、バルジャーの弟で上院議員を務めた人の役はカンバーバッチなのですが、この映画では精彩を欠いた感じでした。やたらと殺人シーン、脅迫シーンが連続するような陰惨な映画には似合わない人なのかもしれません。
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