蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

海街diary(映画)

2015年07月11日 | 映画の感想
海街diary(映画)

最後まで事件らしい事件は起きず、悪人は全く登場せず、四人姉妹の日常を淡々と描く。舞台である鎌倉と主役4人の女優のPVみたいな映画でした。

といっても、姉妹の要旨を含めて美しい場面の連続で、退屈することは全くなく楽しい時間がすごせました。
二つくらいのエピソードがごっそり削られているほかは、原作に沿ったストーリーになっているのですが、姉妹のキャラは原作とはかなり違う感じ。
長姉(綾瀬はるか)は原作ではもっと自己主張の強いしっかり者という感じだし、
次女(長沢まさみ)は、アバズレ度やオジサン度が原作と比べると相当低く、
四女(広瀬すず)は、元気が足りないような。
ただし、三女(夏帆)は原作のイメージ通り。普段の配役ではありそうもないキャラをうまく演じていたと思います。
あと、大船のおばさん役の樹木希林さんは原作を超えて「大船のおばさん」らしかったです)
なので、原作を離れて映画は映画として楽しむべきだったと、(見終わった後)後悔しました。

次のシーンが印象に残りました。
・すず(四女)が同級生の男の子と自転車のってくぐる桜のトンネル(ここだけでも映画料金を払う価値があるほどキレイ)
・次女役の長沢さんが、大船のおばさんの口真似をした場面
・すずが風呂上りに扇風機の前に立つシーン(原作そのままですが・・・広瀬さんのファンにとっては悩殺ものでしょうなあ)
コメント
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