蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

フューリー

2015年04月24日 | 映画の感想
フューリー

第二次世界大戦末期、米軍の戦車長である主人公(ブラッドピット)は、北アフリカ以来の歴戦のツワモノ。ガラは悪いがウデも団結力も抜群のメンバーを率いて戦功をあげ続けている。
しかし、メンバーの一人が戦死し、補充されたのは未経験の新兵だった。その新兵に不安を抱きながらも、主人公は命じられた交通の要所の守備にあたるが、運悪く?タイガー戦車と遭遇してしまい、守備隊は主人公たちの戦車だけになってしまう。そこに装備が充実したドイツの歩兵大隊が接近し・・・という話。

世界で唯一稼働可能な本物(相当レストアされているはずなので、どこまでを本物というのか微妙な気もするが)のタイガー(Ⅰ型)が登場するというので、映画館に見に行こうと思っていたのだが、結局行けずにDVDで見た。

タイガーVSシャーマンというと、松本零士さんの戦場マンガシリーズの「ラインの虎」でタイガー(マンガではキングタイガーだったが)が、ショッカーの手下をライダーがなぎ倒していくような勢いでシャーマンを撃破していくシーンが、今でも浮かんでくる。

実際このマンガほどではないとしても、タイガーとシャーマンの性能差は圧倒的だったらしいが(物量差が絶望的に大きかった上に、整備が難しかったこともあって)まともに稼働するタイガー隊と遭遇戦になることはあまりなかったらしい。

本作では、やっぱりアメリカ映画とあってか、期待したほどタイガーが活躍する画面はなかったし、あんまり強そうに見えなかった。

それに(遠距離の撃ち合いでは映画にならないのだろうが)火力に勝るタイガーがあんな接近戦をするなんて現実離れしているように思えて残念だった。
ま、もっとも擱座した戦車1両で士気の高いSS大隊に対抗する、というストーリーのありえなさぶりに比べれば、たいしたことないんだけど。

シャーマンが歩兵を引き連れて前進するシーンは迫力があってよかった。
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