蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

猿の惑星 創世記

2012年05月31日 | 映画の感想
猿の惑星 創世記

TVのある動物番組で、チンパンジーにいろいろな人間の仕草を教え込むコーナーがある。
言葉はしゃべれないが、その他はほとんど人間なみの賢さを感じさせる場面が多い。

チンパンジーの賢さを強調するためにアタマを使うようなことをさせることが多いのだが、あるとき(うろ覚えだが)チンパンジーにスケートボードのようなものをやらせるという企画があった。
それを見て(私が)驚いたのは、チンパンジーは恐ろしく運動神経がいい、ということ。

もちろん、驚くべきことではなくて、当たり前なのだが、普段その賢さばかりが強調されるので、彼ら(チンパンジー)が猿であることをつい忘れてしまっていたのだと思う。


本作に登場する、チンパンジー他の猿たちも、当たり前だが運動神経がいい。
認知症用の新薬を投与されて人間同様の知能を持ってしまえば、彼らが人類の脅威となりうることにそれなりの納得感があった。

しかし“ファースト”猿の惑星は、人類が恒星間飛行ができるほどの未来の話だったはずで、本作とそこまでの未来との間には大きな懸隔があるような気がするが・・・単に続編を乞うご期待ということなのだろうか?
ただ、子供のころに見た“ファースト”猿の惑星の衝撃はPTS並みに私の中に残っていて(小学生だったので、単に人間が猿の奴隷になっているのが怖かっただけかもしれないが、それでもやはりラストシーンはインパクト十分だった)、それに比べると少々食い足りない感じだった。

本作の猿の登場シーンはほとんどCGだそうだが、あまり違和感はなかった。
猿をモチーフにしてこれだけリアルにできるのだから、人間自身を主人公にした実写風フルCG映画もできそうな気がする。
コメント
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