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蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

お菓子と麦酒

2008年06月28日 | 本の感想
お菓子と麦酒(サマセット・モーム 角川文庫)

森絵都さんセレクトで復刊したもの。
恥ずかしながらモームを読むのは初めて。
著者自身を思わせる主人公と、イギリスの田舎町で知り合った(今は文壇の大御所級の)作家の妻(ロウジー)の物語。

ロウジーは奔放ともいえる暮らしぶりで、夫以外の男とも堂々(?)と関係を持つ。もちろん主人公とも。しかし、いやらしさとかドロドロは全くなくて、ロウジーは読者に「ぜひおつきあいしてみたい」と思わせる魅力的な女性に描かれている。

一方、ロウジーの夫については、その心情はほとんど描写されない。モデルがいるそうなので、もしかして著者自身がちょっと遠慮したのだろうか。

著者の語り口は饒舌、というより、おしゃべりといった方がよいくらいで、描写や会話がちょっとくどいような感じさえした。