穴にハマったアリスたち

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Yes!プリキュア5 第2話「情熱全開キュアルージュ!」

2007年02月11日 | アニメ・日曜朝 感想その他
夏木さんの中の人・竹内さんの記者会見記事より。

 >女性役で、必殺ワザが言えるなんて思って
 >もいなかったので、この番組に参加できる
 >ことがうれしくて仕方ありません

クロミさん:
 「開け!夢の扉!!」

竹内さんは同業他番組「おねがいマイメロディ」(日 9:30~10:00)にて毎週必殺技を連呼中。
彼女の大人のコメントに胸が熱くなります。
ぜひ「プリキュア5」でも、存分に必殺技を叫んでください。

・Yes!プリキュア5 第2話「情熱全開キュアルージュ!」

お子様の夢と憧れプリキュア様に任じられた夢原さん。
早速、親友にご報告にあがります。
左手には燦然と輝くピンキーキャッチュ!私、プリキュアになったの!

夢原さん:
 「実はね、なんとこれで変身できちゃうんだよ!」
夏木さん:
 「へぇ~変身…」

変身と聞いて、夏木さんが最初に連想したのは昭和仮面ライダーでした。
ここで右手掲げて高らかに叫ぶとか、手を繋いで変身とかを連想しないあたりが手堅いです。
随分と古風な連想をする娘さんだこと。

夢原さん:
 「一緒にプリキュアやろ?」

けれど、夏木さんはちょっと警戒気味。
そんな彼女の勧誘もかねて、謎生物から今回の目的について軽く説明。
ちなみに今回の謎生物は学校の教師として自活するようです。ヒロイン様の負荷、大幅減少。良い時代になったものだ。

謎生物:
 「このドリームコレットがあれば、どんな願いでも叶えることができるんだ」
 「だから僕はドリームコレットの力でパルミエ王国を蘇らせたいんだ」

これを聞き、素直に目を輝かせる夢原さん。対照的に、夏木さんの目はますますじっとり。

夏木さん:
 「…あんた、この話信じてるの?」

だって夢を叶える力あるんでしょ、それ?
それなら、なんでパルミエなんちゃら滅びてるのさ。敵に攻められたとき、それ使えば良かったじゃん。
それとも何か裏があるわけ?例えば、結局役に立たなかったフェアリーキャラフェみたいな。

謎生物:
 「…ココ!…ココ!」
夏木さん:
 「…。……。」

話を聞けば聞くほど、夏木さんは不信感満載。
プリキュアというだけで、みんなが喜んでなりたがる時代は終わったのです。
謎生物の姿も見せて、なんとか存在自体は信じて貰えたものの、彼女の返事は冷淡でした。

夏木さん:
 「悪いけどパス。用事あるから」

嗚呼、プリキュアブランドも地に落ちた。

謎生物:
 「こんな話、信じるほうが無理ココ」

「信じた上で、拒否られた」のが真相ですが、そっとしておいてあげましょう。
やっぱりミポメポやフラチョピのように、押し売りで強制的にプリキュア化させなきゃダメだったんだ…。
夏木さんに逃げられ、哀愁漂う雰囲気の中、ひとまず状況説明は続きます。

謎生物:
 「願いをかなえるのには55のピンキーを集めるんだ」

55!
豪快な数設定です。1話につき2個以上集めないといけません。
ある意味、「1年では願いは叶わない」と先に釘を刺された気分。
4クール(13×4=52)より微妙に多い数設定に、悪意を感じます。
そうか、これが詐欺の手口か。純真な夢原さんが騙されてゆく…。


一方そのころ。
敵役・ナイトメアの本部にて前回の幹部さんが状況報告。
当然、前回の失敗を咎められる羽目に。

お偉いさん:
 「ナイトメアのメンバーは君だけじゃないんだ」
 「行きたがってるものは他にもたくさんいるのだよ」

ずらり。
会議室いっぱいにひしめく敵幹部の山。多すぎです。
プリキュアが5人になったからって、ノルマや敵の数を5倍にしてどうする。


自分の巻き込まれた状況も把握できないまま、ただひたすら夢見がちな夢原さん。
暢気にプリキュアの説明を受け、暢気に戦う決意を新たにしますが…。
そこに、立ち去ったはずの夏木さんが息せき切って戻ってきました。

夏木さん:
 「プリキュアなんてすぐにやめな!」

いきなり何を言い出すか。
夢のプリキュア業を、まるで悪徳勧誘みたいに。
自分がなりたくないのは勝手だけど、やりたいって言ってる娘までやめさせなくても!

が、夏木さんの真意は別のところ。
幼いころから一緒の親友を危ない目にあわせたくなかったのでした。
けれど夢原さんは謎生物の夢を守るため、危険を承知で戦う構え。
このままじゃのぞみが!
現れた敵を相手に苦戦する彼女の姿を見て、夏木さんもとうとう決断。

夏木さん:
 「どうやって変身するの!?」
謎生物:
 「…プリキュアになりたいココ?」
夏木さん:
 「本当はなりたくないわよ!!」

全否定。美墨さんですら、ここまではっきりと拒絶しなかったのに。
「プリキュアになりたい」という言葉を期待して、下から見上げる謎生物の瞳が妙に潤んで見えます。
なりたいって言って欲しいココ…。プリキュアは夢のヒロイン様のはずココ…。

夏木さん:
 「プリキュアメタモルフォーゼ!」
紅キュアさん:
 「情熱の赤い炎 キュアルージュ!!」

背に腹はかえられない。やむなく紅キュアさん、出陣。

敵幹部:
 「プリキュアは一人じゃないのか」

『プリキュアはふたりなの!!』、楽屋裏で響く、血を吐くような叫び声。
一人見かけたら、もう一人いると思え。
世間知らずにもほどがある幹部さんたちに向かい、盛大に連続攻撃が炸裂。

紅キュアさん:
 「純情乙女の炎の力!ルージュファイアー!」
夢キュアさん:
 「夢見る乙女の底力!ドリームアタック!!」

何故だろう。
前回はちょっとどうかと思った夢アタックも、
連続して繰り出されると意外とテンポ良くて格好良いです。

…まぁ、せっかくプリキュアが二人居るのに、
一切手を繋いだりしないあたり、滅茶苦茶に仲悪そうに見えてしまうのは仕様ですけど。
おかしい。今回、ちゃんと友情を描いてるのに。

かくして無事に戦闘は終了。そして戦闘よりも重要な販促シーンです。
さあ、お子様が熱い戦闘に興奮してる隙に、いろいろと刷り込もう!
前作の失敗は、戦闘と販促シーンを分断して冒頭に持ってきたことだ!

ココ:
 「ピンキーをキャッチするココ!」

分かった!ピンキーをキャッチするよ!
これで残り54個。
全部そろったときには、きっと夢が叶います。玩具が売れるという夢が。

…なお、その一連の様子は、噂の黄色娘に目撃されてしまいました。
さらには水無月さんたちも異変に感づき始めてます。
今回のうやむや異空間は低スペックだ。こんな調子じゃ、最終的には学園全土にバレてしまいそうです。


(左画像)
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(右画像)
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「プリキュア」といえばED曲を聴いて深読みするのがマイルール。

無印:
 
『だってやってらんないじゃん!!』『戦うより抱き合いたい…』
(人気が無ければ打ち切り。背水の陣の中、やけくそ気味の緊急発進)

MH1:
 
『ムチャクチャ多忙になってるし!!』『理想と現実のギャップがマジありすぎだよね…!』
(1年目は乗り切った。結果も出した。でもなんか全然余裕が出ない。もうマジきついんですけど…)

MH2:
 
『ありがとう&愛してる』『この他愛無い幸せ、ずっと守りたいと ついこぶし握っちゃう』
(激務の果てに、何かを悟る)

SS1:
 
『善戦!全勝!全快!yeah!』『嬉しい予約で行列comeかも!大好き増やそう…!』
(勝利宣言。ちょっと調子に乗ってみたが、視聴率と玩具売上は…)

SS2:
 
 『でもねマジ落ち込んでためいき出ちゃう日もある』『うつむく目線を上げて涙に青空写そう』
 『そしてガンバランスdeダンス…!明日は絶対、いい日になる…!』
 (一体、何が悪かったのか。つらいけど、悲しみこらえて踊ろう。明日は絶対、いい日になる…!)

そして今回。

 

 『ココナッツみたいな ふんわり甘いキス』
 『うっとりしていたら 目覚ましが鳴った』

「プリキュア」なら売れる。そんな不思議な夢を見ていた気がする。

 『カーテンを開いて、夢の続き探さなくちゃ』
 『眩しすぎる胸の日差しに消えないように』

でも、それももう終わり。さあ現実に立ち返ろう。失った夢の続きを取り戻すために。

 『のん気でおめでたい顔してる太陽』
 『なんでそんなに笑っていられるの!?』
 『本当は同じくらいヤバイから』

分かってる。本当は同じくらいヤバイから。
でも、だからこそ大きな声で叫ぶの。

 『カワイイじゃん!サイコーじゃん!プリプリプリキュア・ファイブ!』

夢原さんやスタッフ様の決意がとてもよく伝わってくる名曲です。軽く泣ける。
「カーテンを開いて~」のくだりが大のお気に入り。
コメント (12)
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