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(第13話)キミとアイドルプリキュア♪「フレッフレッ!キラキライト!」感想

2025年05月04日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第13話)キミとアイドルプリキュア♪「フレッフレッ!キラキライト!」感想

クラスメイト女子の恋の応援をするお話。
みんなで一生懸命に応援して、だけど振られてしまい、そして即座に次の恋に進んだ。

新しいクールも始まったし、少し考えこんでみる。

キミプリさんにおける「アイドル」とは、事務所所属の職業アイドルではなく、うちの子は我が家のアイドル!的な意味合いでのアイドルのように思えます。
これまでのところ、定番の「トップアイドル目指して頑張る!」といった路線では進んでいません。
それよりも、咲良母がしばしば口にするように「うちの子って本当に可愛い」との身近で日常的な方向が強調されてる。

メタ的には幼児視聴者と親の関係。親にとっての最推しは子供です。子供は無条件に賛美され、些細なことでも絶賛され、健全な承認欲求を満たされながらキラキラと謳歌する。子供がにっこり笑って歌うだけで周囲が幸せになるのは、第1話で示されてる「アイドル」の条件にも合致します。

※「プリキュア」は子供向け玩具を売るための番組なので、親から子への愛を信頼するのは大前提にしてよいはず。

ただこれは、まかり間違うと子供への呪縛になってしまう。
「あなたが笑ってくれれば幸せだ」は「私はいつでも笑っていないといけない」になりかねない。
「あなたはお歌が好きだよね」は「私は歌を好きでいないといけない」に繋がる。

周囲がこんなに応援して推してくれたのに、目標を変えてもよいのか?は生々しく深刻な問題です。
今回のオチ「好きな人がすぐに変わった」は、これへの回答とも取れます。

それを念頭に振り返ると、確かに主要登場人物は「推されていたのに変える」要素を抱えてる。

咲良さん
→喫茶店を一緒にやらなくてもよいと、親から提示される

蒼風さん
→ピアノ以外も楽しんでと、親から助言される

紫雨さん
→期待されていたダンスとは異なる道に進む

カイトさん
→レジェンドアイドルなのに、長期休養中

先日登場したメロロンも、過剰にプリルンに心酔しており、後々「憧れを裏切られた」的な展開はあってもおかしくなさそう。
カッティーが豪速で陥落していっているのも、「ダークイーネ様から寄せられた信頼を裏切る」がテーマ的に含まれているのかも。

ダークイーネは、名前的には「いいね」しています。チョッキリ団の方針でいえば、ダークブロックとかの方が適切に思えますが、あくまで「いいね」。
降臨してくれた際も、部下の失敗を叱責するでもなく、パワーアップアイテムを支給してくれています。
そう思うと、子を溺愛して変化を許さない系の毒親タイプというのは、ありそうかもしれない。カッティー、あなたはそんな子じゃなかったはずでしょ的なキレ方をするタイプ。

これが当たってるかはさておき、この問題は実際の育児の場でも割と直面します。
いつもは赤が好きで赤を選んでいた子が、ある時、青を選んだとして。
「あなたは赤でしょ?」と一切の悪気なく勧める行為が、子供にとっては呪縛になりかねない。
親は子に喜んで欲しいので、子供が好きなことにはどんどん協力するし、それ自体は良いことなだけに難しい。

他、サブタイトルの「フレッフレッ!キラキライト!」は、かなり不自然です。
普通なら「恋の応援!」とかそういうタイトルになりそうなのに、ただの応援アイテムが表に出ている。
劇中でも生徒が当たり前に大量に持っており、明確な意思を持っての描写に思えます。まぁ案外、「販促のためです」というそれだけかもしれませんけれど。

販促と言えば、隙さえあれば捻じ込んでくる紫雨さんが大変に良いです。なんて優秀な営業担当。
あと、端々で愉快な顔してる蒼風さんも良いです。ぶっちゃけ居てもいなくても話の大筋に全く関係ない不憫な立ち位置なのに、細かいところで謎の存在感を発揮なされてる。今回のオチの顔とか。これでまた当面は、蒼風派としてやっていけそう。
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