デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読む上でいつもお世話になっているサイトを運営されている雪こぐまさんが、旅行先からエアメールを送ってくださった。エアメール自体は数日前に届いた。すばらしい、そしてとてもうれしいものだ。
ミュンヘン滞在三日目に書かれ、ノイシュヴァンシュタイン城に行ったことも触れられている。ミュンヘンかぁ…。アルテピナコテークのデューラーの自画像には驚いたことがあるなぁ。そして市電に乗ってたときに雨が急に上がり西日が強烈に差したとき、信号が青になった交差点の横断歩道を縦横無尽に歩く人々が、一瞬路面の反射光とコントラストをなして、とても美しい光景だったことを覚えている。
ノイシュヴァンシュタイン城は私にとってはヴィスコンティの映画「ルードヴィヒ」とワーグナーのイメージがある。
ワーグナーといえば、今、ひまを見つけてはトーマス・マンの『ファウストゥス博士』を再読している。この硬い殻に覆われた"狂暴"な作品は、マンの非凡さを表しているというには言葉が足りないが、『カラマーゾフの兄弟』のイワンを知っていればより深く味わえる作品である、というのは二度目の読書で始めて分かる気がするのだ。
趣味で楽器触るので、音楽のことも少しは考えるけれども、作品に描かれている音楽の創造と破壊、完成されたもののパロディが滑稽しか生まないかもしれぬことの恐れやその苦悶とか、よくぞここまで考え抜いているものだと、作品を読むとただただ驚く。
作品は半分以上読んだが、読了は月末ぐらいになるかもしれない。

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