おさかな’sぶろぐ

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庄内藩校 致道館(山形県鶴岡市)

2009年12月03日 23時24分02秒 | 旅先にて
『庄内藩校 致道館』は昨日紹介した「鶴岡アートフォーラム」の東側道向かいにあります。

    

庄内藩9代藩主・酒井忠徳(ただあり)が、士風を刷新し、藩政立て直しの人材を育成する目的で、文化2(1805)年に創設した藩校だそうです。

    

もともとは、大宝寺地内に建てられていたようですが、文化13(1816)年に10代忠器(ただかた)によって現在の場所に移されました。当時は、敷地も現在の約2倍あり、矢場や馬場などが付設されていたそうです。

    

東北地方で、藩校が残っているのは、ここだけだそうです。

    

「普段は目立たずとも地道に力を養い、いざという時に、その力を大いに発揮する堅実さ」という藤沢周平の作品の中に登場する武士を育んでいた場でもあります。その質実剛健な空気感がいまの時代でも残っているように感じました。

    

敷地の一角には、孔子を祀った聖廟も建っています。

    

全国にあった藩校は、主に朱子学を中心に教育を施していたのですが、ここ致道館では、荻生徂徠(おぎゅうそらい)の提唱する徂徠学を教学としていたそうです。徂徠学は、古文辞学ともいわれ、古い辞句や文章を読み、後世の注釈にとらわれることなく、孔子の教えを直接研究しようとする学問です。なので、孔子が祀られていたのですね~。

    

◆『庄内藩校 致道館』詳細データ
 住  所:山形県鶴岡市馬場町11-45
 時  間:9時~16時半
 定休日 :月曜、年末年始



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