音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■■ 第11回 やさしい楽曲分析(アナリーゼ)講座のご案内 ■■≪ ドビュッシー その2 ≫

2007-12-24 16:26:10 | ★旧・私のアナリーゼ講座
2007/8/24(金)

★時間:2007年10月14日(日)午後1時半~午後4時半

★場所:日本ベーゼンドルファー東京ショールーム


★9月の≪ドビュッシー その1 再講座≫に続き、10月に、≪その2≫を開きます。

ドビュッシー(1862年~1918年)は、音楽技法上、ヨーロッパ古典音楽で、

それまでほとんど使われていなかった「五音音階」や「全音音階」、

そして、長らく忘れられていた「教会旋法」を作品に取り入れました。


★また、作品の内容自体も異国の風景を、“音で描写”しているものが、少なくありません。

しかし、出来上がった作品は、あくまでヨーロッパの音楽です。


★この流れは、ラヴェル、ストラビンスキーにも繋がっていきます。

今回はそこに焦点を絞り、選曲いたしました。


★≪講座で取り上げる曲≫

 ●「版画」(Estampes)から 第一番「塔」(Pagodes)、

 ●   同    第二番「グラナダの夕暮れ」

●「前奏曲集」第一集から 「デルフィの舞姫」

 ●「子供の領分」より 「ジンボーの子守歌」

 ●「小組曲」より 「舟の上」
                       他

★「塔」は、東南アジア、グラナダはスペイン、デルフィは、もちろんギリシアです。

ジンボーは、ドビュッシーの愛娘「シューシュー」の象の縫いぐるみです。

万国博覧会などで、インドやアジアのこの大きな動物が、大変、話題になっていたのでしょう。



★「塔」では、五音音階を使いながら、第一、第二、第三主題、対主題、拡大主題

を駆使し、見事な対位法の音楽を作っています。

「グラナダの夕暮れ」では、全音音階や、ロマの音階をハバネラのリズムに乗せて

展開しています。

「デルフィの舞姫」では、5度の並行移動や、教会旋法が、分厚い和音に見え隠れします。

「舟の上」は、ヴェルレーヌ(1844年~1896年)の詩集「雅な宴」なかの

詩「En bateau」による、最もフランス的な光景です。

連弾曲で、大変親しまれていますので、一曲取り上げます。

ドビュッシーを弾いても、聴いても、さらに身近に感じられる講座にしたい、と思います。

どうぞ、お出かけください。



★受講料   3,000円(資料代含)

★お申し込み:日本ベーゼンドルファー東京ショールームまでご連絡ください。

(先着順受付 定員になり次第締切)

Tel:03-5351-1591 Fax : 03-5333-8827 e-mail:info.tsr@bosendorfer-jp.com



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