昨夕、ニュースを見ていたら、前橋市のホテル女性従業員への
強姦致傷容疑で逮捕された高畑裕太が「不起訴・釈放」となり、
警察署前の報道陣に向けて、大声を張り上げ、謝罪をしていた。
その謝罪ぶりは、文字通り「絶叫謝罪」で、
まるで高校野球の開会式の「選手宣誓」での、
「宣誓! 我々はァ、正々堂々と戦い!…」みたいな調子でもあり、
また、やけくそで、心にもない謝罪を怒鳴っているようにも見えた。
「謝罪」したあと、車に乗り込むまで、
周囲を睨みつける目つきで歩いていた。
(普通は、申し訳なさそうに歩くだろ)
状況に合わない、ふてぶてしい態度だった。
不起訴の理由は、被害者との示談が成立したとのことだが、
驚くほど多額の示談金を積んだのだろ…と思われるよね~
もっとも被害者側も、示談に応じなければ、これが裁判となり、
その間ずっと事件が蒸し返され、心の傷が癒えないかも知れない。
まあ、こういう筋書きになるだろうことは予想できたけど、
それにしても高畑裕太に反省の色は全く見えなかったなぁ。
さて、話はコロッと変わって「不信のとき」のことですが…
石田純一の都知事選がらみで放送中止になったこのドラマ、
先月の23日から、改めて第1話からの再放送がはじまり、
今週の水曜日に、全12話の放送が完了しました。
夫の石黒賢をめぐって、妻の米倉涼子と、
愛人の松下由樹の壮絶な女の争いがテーマだったが、
最後は、石黒賢が進行性の胃がんにかかり、亡くなる。
「夫に天罰が下ったのである」とのナレーションが流れた。
米倉涼子と松下由樹…2人の迫真の演技には惹かれました。
なぜか僕は映画もTVドラマも、こういう傾向のものが好きだ。
前回の「マディソン郡の橋」も、クリント・イーストウッドと、
人妻であるメリル・ストリーブの、まぁいわば、不倫の話である。
いや、あの~別に不倫じゃなくても、恋愛ものが好きなんです。
(…と、あわてて訂正!)
ドラマが終わり、余韻を楽しんでいるとき、
ふと「原作を読んでみようか」と思い立った。
原作は有吉佐和子さんだから、ハズレはないだろう。
僕は、有吉佐和子さんの著作では、
「華岡青洲の妻」
「恍惚の人」
「複合汚染」
という3作しか読んでいないが、
いずれも大学生の頃だったと思う。
で、「不信のとき」が書かれたのは1968(昭和43)年だから、
僕が19歳で、これも僕が大学生だった時の作品だ。
しかし、この小説については、全然知らなかった。
10代後半の頃は、長編小説でも、
2日で1冊を読みきるほど、
大の読書好きだったけれど、
ほとんど外国の小説ばかりだった。
さすがに学生時代は「不倫もの」に関心なかったわけで(笑)
そんなことで今回、ドラマに惹かれたので、
その「不信のとき」を読んでみようか…と、
図書館へ行ったけれど、見当たらなかった。
そこで、書店へ行ったら、新潮文庫の棚にあった。
それは、文庫本で上下2冊だった。案外長編なんだ。
値段は2冊で約1,200円。 文庫なのにいい値段だ。
どうしても読みたい本、というわけでもないし…
そこで、ブック・オフのほうへ行ったら、やはりあった。
上下2冊とも新刊書同様きれいな本だったので購入した。
1冊100円、2冊で消費税込みでも200円ちょっと。
ブック・オフは、ありがたい存在ですね。
この文庫本2冊で合計800ページもある長編です。
昨日買ったばかりでまだ読んでいないが、
パラパラと拾い読みをしていると…
ひとつ、面白いことを発見した。
主人公の一人、愛人のほう…松下由樹が演じた役だが、
この女性の名前が、ドラマでは「野上路子」だった。
ところが本を読んで、驚いたことに、
原作ではこの女性の名前が…
米倉路子…だったのである。
ふつう、ドラマでも原作から名前を変える必要はないが、
妻の米倉涼子の敵となる愛人が「米倉路子」ではねぇ…
視聴者もズッコケるに違いない。
で「野上路子」にしたんでしょうね。
妙なところでひっかかってしまったけれど、
ぼちぼち、この長編小説を読み始めてみよう。
有吉佐和子さんの著書はやはりのんさんと同じく、ずいぶん前にこのドラマを見て(たしか再放送だったと思います)原作を読んでみたくなり買って読みましたっけ。
有吉氏は他の作品も良かったですよー。
原作でもドラマでも「女心」を鋭く描ききってますよね…。
なかなか端正なお顔つきをしていらっしゃるようにお見受け致します。
みゆきさんもドラマを見たあと、原作を買って読まれましたか! 共通体験、嬉しいですね。
あれは10年前のドラマでしたが、じゃぁ何度か再放送がされていたのですね。
先日買った文庫本の奥付を見たら、「2006年6月発行」とありました。
ちょうどテレビドラマが放映された時ですよね。
ドラマで人気が出たので、新たに文庫本が発行されたようです。
有吉佐和子さんは話題作をいろいろ書いておられますよね。
53歳で亡くなられたのは、とても惜しいです。
わたくしドラマを見ていないので、どう思われたか大変気になります(^O^)
原作は大ファンですよー
最近は物忘れが激しくなって、ドラマの詳しいことは
ほとんど忘れてしまいましたわ~ん(笑)。
ただ、ドラマの最後は、中途半端な終わり方でしたね。
せっかく一生懸命に見ていたのに、最終回はガッカリしました。
結末に関しては、原作には遠く及びませんでした。
ドラマは、レンタルビデオ店にありますので、
また機会がありましたら、見られたらいいかと思います。ハイ。