今日はサッカーワールドカップ出場がかかる特別な90分です。
ワールドカップまで、あとひとつ!
↑テレビのアナウンサーの興奮した声が響いたW杯アジア地区最終予選。
勝てばW杯出場決定という大事な試合だが、深夜に及ぶ試合なので、早寝を習慣とする僕は、録画をセットして寝てしまった。
相手はヨルダンだ。グループ最下位ながら、中東でのアウェィの試合では、どの国が相手でも苦戦を強いられてきた日本である。油断はならない。が、それでも今日勝って世界で最初にW杯出場を決めるぞ…と信じて疑わなかったし、大方のファンもそう思っていたはずだ。おまけに直前にオーストラリアが痛恨の引き分けに終り、日本がこの試合を引き分けても出場が決まるという「余裕」の展開になった。大丈夫、大丈夫…と言い聞かせながら、昨夜は早々に寝た。
そして今朝未明、僕は勇んで起きて、その試合の録画を見たのである。
それが……。
何なのだ? この試合の結果は。
引き分けにすらできなかったじゃないか。
試合開始直後から日本はどんどん攻めた。再三得点のチャンスがあった。しかしゴールを割ることができない。「なんでやねん」と、じれったい展開が続いた。そうこうしているうちに、(よくあることだが…)ヨルダンがコーナー・キックからヘディングシュートで、実にあっさりと先制点を入れたのだった。それも前半のロスタイムに入ったところである。まさに最悪の時間帯に点を取られた。
それでも実力的には日本が上だから…と、後半の反撃に期待した。なのに、なのに…あろうことか…また追加点、痛い痛い2点目を取られたのだ。日本が攻め込んでいる時にカウンターにあい、一人の相手選手が、手薄だった日本のディフェンス陣を尻目にボールを運び、シュートまで持ち込んで決めたものだった。なんとまぁ… あっけに取られて言葉もない。
しかし日本にも見せ場は訪れた。後半22分ぐらい(だったと思う)、清武のパスを香川が合わせて待望のゴールを奪った。さあ、あと1点差となり、勢いづいた日本がここぞとばかり攻めにかかった。その勢いに押されたか、ヨルダンが反則をしてPKを取られ、ここで日本は、絶好の同点機を迎えたのだ。
…PKを蹴るのは、いわずと知れたガンバ大阪の遠藤である。「いよっ、待ってました!」というシーンだ。しかし…
信じられないことに、遠藤がゴール右に蹴りこんだボールを、相手キーパーがそれを見抜いていたかのように横っ飛びして、はじき返したのである。うそっ…?と、わが目を疑った。
「PK名人」遠藤、まさかのPK失敗!
遠藤もJ2に降格したガンバでプレーしているうちに、勝負感覚が鈍ってきたのか? 彼がPKを失敗するなんて…およそ考えられないことだった。
あとは膠着状態が続き、結局試合はそのまま2対1でヨルダンが勝った。
がっかり。
野球のWBCはプエルトリコにあんな負け方をするわ、サッカーは世界ランク90位のヨルダンに負けるわ…と、どうも今月のスポーツはパッとしない。
これで5度連続のW杯出場決定は、2ヵ月以上先までお預けとなった。
このあと、日本は6月4日にオーストラリア戦(ホーム)、最後は6月11日にイラク戦(アウェィ)と2試合残っている。得失点差などを考えると、日本の優位は動かないが、それでもオーストラリア戦に負けると、これは危ない。最後のイラクとのアウェイでの戦いで最終決着…というような事態になると、何が起こるか予想もつかない。20年前の「ドーハの悲劇」もイラクが相手だったし…
それにしても、勝ってほしかったなぁ。
やっぱり本田、長友の欠場が響いたのかなぁ。
0泊3日の超強行日程でヨルダンまで応援に行かれた多くの日本のサポーターの人たちがいる。皆さん、遠路、お疲れさまでした。
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