僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「カテーテル」で死亡

2013年03月30日 | 心と体と健康と

テレビでニュースを見ていたら、大阪の近畿大学医学部付属病院で、55歳の女性が静脈にカテーテルを挿入する手術を受けた直後に急死した、と報じられた。業務上過失致死の疑いもあるとして警察が捜査を始めたという。僕にとっては驚くべきニュースだった。


近畿大学医学部付属病院とカテーテル手術といえば…


2007年(平成19年)8月に、僕はこの近大病院に入院して、心房細動(不整脈)のカテーテル手術を受けた。近大病院は僕の意思で選んだのではなく、かかりつけの医師が近大出身だったので、この病院を勧められたのである。


カテーテルは「手術」と言っても患部にメスを入れるのではなく、僕の場合は足の付け根を小さく切開してそこから血管へカテーテル(細い管)を入れ、モニター画面で観察しながら心臓部まで誘導し、心房内の心房細動の原因となっている異常な部分を見つけ、それを焼き切るという手術である。こういう手術を、「カテーテル・アブレーション」というのだそうだ。このカテーテルによる治療法はいろんな症状に対して施されるが、僕の症状だった心房細動の場合は、普通より時間を要するらしく、管を心臓まで到達させてから、異常な部分を探し出すのにかなりの時間がかかるのだと言われた。


そして入院して数日後にカテーテル手術を受けたのだが、思いも寄らぬことが起きた。手術の途中に何かの不都合が生じたらしく、危険な事態に陥る可能性がある、ということで中止されたのだ。前後8日間も入院したというのに、結局何の成果もなく、失意の中で退院…ということになってしまった。それ以降、この病院にはいっさい行っていない。病院の担当医師から「再手術の話し合いもしたいので、一度来てください」との電話があったが、断った。近大病院はカテーテルに関していい技術を持っている…という評判だったけれど、僕とは相性が合わない。二度と行く気はなかった。


その約1ヵ月後に、この分野では最高峰と言われている国立循環器病センターに出向き、再手術に関する相談をしたところ、僕の現在の心房細動の状態では、あえて危険な手術をする緊急性はない…、ということを言われた。「カテーテルは安全なように思われがちですが、実はリスクの高い手術なんですよ」と、循環器病センターの医師が言ったので、その言葉に従って、再手術はしないことに決めた。幸い、その後、2ヵ月に1度検査・診察に行っている徳洲会病院で処方してもらったシベノール(朝と夜に1錠ずつ服用)という薬がよく効いてくれているので、今ではほとんど不整脈が出なくなり、落ち着いた状態になっている。


ところで、近大病院の医師が、なぜカテーテル手術を途中で中止したのかというと、手術中にカテーテルの重みで心臓に小さな穴があき、出血の恐れが生じたので中止した、という説明であった。しかし何か釈然としなかったので、循環器病センターの医師に、近大病院が僕に説明したとおりに中止理由を伝えた。するとその医師は、「たぶん、カテーテルの先端がわずかにすべって方向が変わり、心臓に小さな穴をあけてしまったのかも知れませんね」と言った。近大病院はそういうことは言わず、ただ単にカテーテルの重みで心臓に穴があいた、と説明し、それが不可抗力のように言ったのである。


そんなことがあったので、今回の、近大病院でカテーテル手術中に患者が死んだというニュースにはショックを受けた。近大病院も怖いし、カテーテルも怖い。…これが僕の率直な個人的感想である。

 

 

 

 

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