4月14日(木)。
朝、モミィを送って行く。
これまで、僕は、幼稚園までモミィと手をつないで歩いていたが、
見ると他の保護者たちはほとんど、園児とは手をつないでいない。
園児は勝手に歩き、ママはその後をついて歩いている。
モミィも今月から2年目の年長組になったのだから、それが本来だろう。
…と、僕も、車が通る危険場所を除き、今日から手を離して歩くようにした。
手を寄せてくるモミィを、「一人で歩くのだよ~ん」 と拒否する僕なのである。
10時半、妻と共に駅前の 「ヤマハピアノ教室」 へ行く。
5月から、モミィはここでエレクトーンを習うことになっている。
それに関する説明、つまりオリエンテーションというやつに行った。
メガネをかけた、色の白い、ぽっちゃりした綺麗な女性に、
「お父さん、お母さんは、音楽や楽器などのご経験はおありですか?」
と、まず訊かれた。 「お父さん、お母さん」 には戸惑ったが、まあいいや。
「あります。 実は僕は、浪花のモーツァルトと呼ばれているのです」
と、僕は言った。 …って、ウソだ。 あはは。 そんなはずないだろ。
「いえ、2人とも、ぜんぜんありません」 と答えると、
「そうですか。 いえ、そのほうがむしろいいのですよ」 と女性が言う。
なまじ保護者に楽器などの経験があると、教えるほうは、やりにくいのであろう。
「幼児コース」 は2年間だ。
「でも、せめて10歳くらいまでは続けてあげてくださいね~」
「毎日10分でもいいですから、このCDを聞かせてあげてくださいね~」
と、説明する先生。 音感は、感性に大きな影響を与えてくれる…とのこと。
それは、よくわかる。 きっとそうだろう、と僕も思う。
エレクトーンを購入することにした。 20万円だ (これでも最も安い部類)。
モミィ、頼むからすぐに 「やめる~」 と言わないでね~。
11時10分になったので、僕だけその場を抜け、モミィを迎えに行った。
春休み明けの幼稚園は、今週いっぱいは11時半までの保育である。
午後2時半。
幼稚園の新しい担任の先生が、わが家に家庭訪問に来られた。
妻と僕 (主には僕だけど) と、約30分程度、先生といろんな話をした。
うちの場合は、他の 「標準的」 な家庭とちょっと違うので、
先生には、わりに、込み入った話をしなければならない。
「モミィちゃんは、すごく感性が豊かで、楽しいお話をしてくれますよ」
そう言ってもらえると、安心する。
家庭では知りえない幼稚園でのモミィの様子をいろいろと話してくださった。
さわやかで、時には大声でアッハハ~と笑う、とても感じのいい先生である。
夕方、電車で阿倍野へ出て、元の職場の人たちとの飲み会に出席する。
ある議員さんが、議会事務局の職員を招いてくれる恒例の飲み会だ。
その会に、退職して2年になる僕もいつも誘っていただき、ありがたいことだ。
数時間が経ち、さて帰ろうというとき、元職場仲間の一人である I さんが、
「帰りに、うちに寄ってくれませんか」
と言うので、途中下車をして、そのお宅にお邪魔した。
奥さんにビールやワインを開けてもらい、また飲んで歓談した。
I さんはいっさいアルコールは口にしないが、奥さんは飲まれるようだった。
ここの息子さんがドイツに留学していることは、以前から聞いていた。
奥さんがドイツの地図を出してこられ、
「実は、近々、ここへ息子を訪ねて行くのです」 と言われた。
へぇ~
いいなぁ。
僕はドイツの地図を眺めながら、遠い目になった。
これまでヨーロッパへは7回行き、訪れた国は8ヵ国だけれど、
フランクフルト空港で飛行機を乗り換えたくらいで、ドイツには行ったことがない 。
修業中の息子さんを訪ねてドイツに行くって、本当に素晴らしい。
うちには今、モミィがいるので、海外旅行はしばらく無理だけど…。
それやこれやで、いい気持ちになり、I さんに車で自宅まで送ってもらった。
久しぶりに睡眠薬も飲まず、ぐっすり寝て、今朝5時に目を覚ました。
ブログを再開するなら、今日かな~、と、なんとなく思い、
なんとなく、二日酔いのボケた頭で、こんな文章を書いている。
なんとなく。
そうです。 なんとなく。