僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ケタ外れのアレルギー

2011年04月27日 | 心と体と健康と

1週間前のブログで、鼻がつまったりくしゃみが出たり、鼻血が出たりと、
鼻の調子が悪いので近所の耳鼻咽喉科へ行き、血液検査をしてもらったことを書いた。
「とうとう、花粉症になっちゃったのか…?」 と思うと、ちょっと気鬱になった。

しかし、飲み薬と点鼻液を試してみると、翌日から鼻がすっきりしはじめ、
鼻水も出ないし、鼻づまりもないし、たまに鼻をかんでも血が出ることもなくなった。
これまで一カ月以上も悩まされてきたことがウソのように劇的な改善ぶりである。
「あぁ、簡単に治るもんだな~」 と、気持ちはすっかり上向きになった。

そして一昨日、血液検査の結果を聞きに行った。

「あれから、どうですか…?」 という医師の問いかけに、
「いや~、次の日から急によくなりまして、今ではくしゃみひとつ出ません」
「薬が効いてくれたのでしょうね」 と医師は僕の鼻の中を見て、
「あぁ、本当だ。 あんなに荒れていたのに、きれいになっていますね」

この時、僕は、きょうは検査結果を聞きにきたのだということを忘れていた。
というか、検査の結果も花粉症ではないだろう…と予想していたので、
いずれにせよ、きょうの診察をもってすべては落着だ…と楽観していた。

しかし、医師の表情は 「よかったですね~」 の顔ではなく、
「うむ。 困ったなあ~」 という顔だったので、不審に思った。

「検査の結果ですけどね…」 と医師は顔を曇らせて僕の方を向いた。
「かなり重度のアレルギー体質なので、正直言って驚いています」
そう言って、「アレルギー関連検査成績報告書」 という1枚の紙を僕に示した。

「重度のアレルギー体質」 ってか。 ほんまかいな。

「この数値ですけどね…」 と医師がその紙の説明を始める。

紙を見ると、まずアレルゲンの名称というのが縦にズラリと並んでいる。
アレルゲンというのは、アレルギーの原因となるいろいろな抗原物質のことだ。
カモガヤなどの稲科植物、ブタクサなどの雑草花粉、スギなどの樹木花粉に加え、
ヤケヒョウヒダニ(ダニ)、ハウスダスト(ホコリ)などが並んでいる。

そこに、僕の数値が書き込まれているのだが、医師の説明によると、
ダニや埃に対するアレルギーの測定値が100以上とあり、この100以上というのは、
これ以上測定できないという意味で、文字通り測り知れないほど高い数値だという。

単位は、UA/mℓ というものだ。 なんのことかわからんけど。

稲科植物やスギ花粉の数値もかなり高かった。
なにせ基準値は0.34以下だというのに、スギは32でカモガヤが14だ。
しかしダニ・ホコリに対するアレルギーはそれどころではなく、100以上なのだ。
純然たる花粉症ではなかったが、ホコリなどのアレルギー性鼻炎であった。

「はぁ…。 そうなんですか…」 ピンとこない、というのが正直な感想だ。

「それでね…」 と医師は、その下の欄の数値を示した。
「ここにある、非特異的 I g E という項目ですけど…」 
非特異的 I g E … というのは、全体的なアレルギーの程度を示す数値だという。

「この数値が、あなたの場合4,976 … つまりほぼ5,000あるわけです」
「はぁ…」
「基準値は170以下です。 それが5,000ですからねぇ…」 
と医師はため息まじりに話す。
「ケタ外れですよね。 ここまできついとは私も思いませんでした」

なんだかよくわからないが、これは体質的なもの…ということであろう。
こんな検査などしたことがなかったので、そこまできついとは知らなかったが、
そういえば、昔からよく鼻水が出て、鼻をかんでいた。
特に20代~30代のころは、朝に鼻水とくしゃみがひどかった。
職場の一泊旅行などでは、早朝から部屋を出て、ロビーで何度も鼻をかんだ。
だから、他人と同じ部屋で寝ることは、僕にとってかなりの苦痛だった。

歳を重ねるにつれて、その症状は軽くなってきたので、
そのうち、そういうことがあったことも忘れかけていた。

それが、3月のちょうど大震災が起きた頃から、鼻がつまり始めた。
鼻水が出て、鼻をかむと血が出たり、血の塊が出たりした。

まあ、こういう症状については、昔のこともあるので、
そのうち治るだろう、と思いながらも、1ヶ月以上経ったので、
気は進まなかったが、やむを得ず、耳鼻咽喉科へ足を運んだ。
そこでこんな、あっと驚くような検査結果を示されたのである。

「でも、ここ数十年、ごく普通だったんですけどね~」
と僕が言うと、
「もともとのアレルギー体質に、スギ花粉がかぶったのかも知れませんね」
と、医師は自分の推測を述べた。

「ま、よくなったのは、薬が効いているからでしょうね。
 でも、ずっと薬を飲み続ける…ということも勧められませんし…」

医師は、
「いちおう薬は4週間分出しておきますが、症状を見ながら使ってください」
と言って、手にしていた検査結果の紙を、僕にくれた。

朝夕2回の薬を1回に減らしてみたり、鼻の調子が悪くなった時にだけ、
つまり頓服として服用してみたり、薬の飲み方を工夫して様子を見る…

「また、その結果がどうだったか、教えてください」
との医師の言葉を最後に、僕は診察室から出た。

それから2日経った。
薬は1日1錠に減らしてみた。
くしゃみもでないし、鼻水も出ない。

時期を見て、薬をやめようと思っているが、
今の感じでは、薬をやめても、もう症状は出ないだろ、
と、またまた楽天的に考えている僕なのである。

まあ、医師も驚くほど 「ひどいアレルギー体質」 と宣告されても、
別に悲観するわけでもなく、何か改善をしなければ、とも思わない。

そういう体質だったというだけで、こんなことを気にしては身が持たない。

糖尿病やら不整脈やら耳鳴りやら、過喚気症候群やら腰痛やらと、
何やかやと身体にトラブルを抱え込んでいるので、これ以上はもう結構。

結構、結構。 結構毛だらけ 猫灰だらけ、尻のまわりは○○だらけ…

な~んて、寅さんの口上をエンディングに、この話は終わります。

最後はちょっとお下品で、失礼しました

 

 

 

 

コメント
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