僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「 粗大ごみ記念日 」…?

2010年03月19日 | ウォーク・自転車

ひと口に「ごみ」と言っても、いろいろなごみがある。
燃やせるごみ、資源ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ、有料収集ごみ…。

人ごみ、意気ごみ、尻ごみ …… な~んちゃって   。

今日はそのうちの、不燃・粗大ごみの話です。

福岡県のある小学校で、52歳の男性教諭が卒業式間近の6年生に向かって、
「君たちは粗大ごみだから、卒業式は先生にとって大掃除であり、クリーン作戦なのだ」…と発言して問題となり、その後、校長先生らと6年生全員の家庭を訪ねて謝罪してまわった、というニュースが報じられていた。

「口は災いの元」とはよく言ったものだ。
50歳を過ぎてこんなことで教職を追放されたら、さっぱりワヤだわな。


それはさておき…

不燃・粗大ごみを出す日は、注意しなければならない。

市の収集車がやってくる前に、各家庭の不燃・粗大ごみの中からまだ値打ちのありそうな物だけを選んで持ち去って行く者がいる。うちの近所では、毎月1回の不燃・粗大ごみ収集日になると、中国人らしい男女が、荷台に大きなカゴを乗せた自転車でやってきて、ごみを物色するのである。

持ち去るのは構わないが、せっかく清掃車の人たちが運びやすいようにと、それぞれに「不用品」と貼った物を玄関前にまとめて並べておいたものを、ぐちゃぐちゃにしてしまう。中には、ビニール袋を開けて、中の一部分を取り出し、袋を開けたまま散らかして行くので、収集車が来るまで、何度か表に出て、ごみをまとめ直さなければならないのである。困ったことだ。

このことで、最近、僕にとってちょっとショッキングな出来事があった。

昨年末のブログで、わが家に2台あったマウンテンバイクのうちの1台を、老朽化のため廃棄するつもりだ…と書いたことがある。 

 http://blog.goo.ne.jp/non-ap/e/c7b80e1f189d6b649606acf457d6525d

そして、1月の不燃・粗大ごみの日の朝。
このマウンテンバイクを「不用品」として家の外に出した。

この自転車は、変則のギアが壊れたうえ、タイヤも擦り切れており、修理代がメチャ高くつくと言われたので廃棄することにしたのだけれど、外見だけはピカピカの新品のように見えていた。

その自転車を、1月の不燃・粗大ごみの日に外へ出したのだけれど…

しばらくして、ベランダから表を覗いてみると、収集車がまだ来ていないのに、早くもマウンテンバイクだけが、姿を消していた。
「う~ん、誰かが持って行ったんだなぁ。早く出しすぎたかな…?」
そう思いながら遠くを見ると、いつもの中国人らしきおばちゃんが、自分の自転車は道端に置いたままにして、僕のマウンテンバイクを両手で押して行くうしろ姿が目に入った。

しまった、と思った。

あのマウンテンは老朽化で廃棄したとはいえ、長年通勤に使った愛着のある自転車である。役所ルートで廃棄物として適切に処理してもらえたら問題はなかったのだが、見知らぬ者に「生かされ」て、こき使われたり「虐待」されたりしたら、自転車がかわいそうだ…。と、僕は後悔した。しかし、時すでに遅し…だ。

あ~ぁ、迂闊だったなぁ  。

で、そのことがあってから1月半ほどたった今月の初旬のことである。
夕方、近所をウオーキングしていた時だ。

わが家から300mほど離れたところに高層の府営住宅がある。
その府営住宅の自転車置き場の前を通りがかったら…

整然と並んだ自転車の列の中に、1台だけ地面に転がっている自転車があった。「ん…? あれは…」と、僕はそこへ走り寄った。

派手な色合いのマウンテンバイクだ。見間違うことはない。
「あぁ、こんなところに倒されて…」
倒れていた自転車を、引っぱり起こした。

1ヶ月半ぶりの再開だった。
言うまでもなく、僕のマウンテンバイクだった。
こんなところにひっくり返されて、…ひどいじゃないか。

点検したら、前カゴが無くなっていた以外どこも変わっていなかった。いったい、この自転車が今どういう立場なのか、わからない。拾った人が使っているのか何だか知らないが、もしそうだとしたら、こんな形で転がっていないだろう。まあ、そんなことはいい。とにかく家に持ち返ろう…。

僕はその自転車に乗ってみた。
変則ギアは利かないが、ペダルはこげる。あの時と同じ状態だ。

そのまま家まで乗って帰り、わが家のガレージの隅っこに置いた。

それからさらに半月たった、一昨日の17日。
不燃・粗大ごみ収集の日を迎えた。

また、例の中国人が、あちらこちらの玄関先を物色していた。
もちろん、自転車はまだ出さない。ガレージの中で、じっと待つ。

やがて、収集車が来た。
それを確認してから、マウンテンバイクを外に出した。

「これお願いします」
「はいよ」

収集車に積まれたのを見て、やれやれ…と胸をなでおろした。

役所生活の最後の10数年間、来る日も来る日も、この自転車で通勤をした。
雨の日も、風の日も、片道5キロの道のりを共にした自転車である。

バイバ~イ  。

収集車の荷台の中に納まったマウンテンバイクに、別れを告げた。

 

 

 

 

コメント (2)
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