僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

地デジTVやブルーレイもいいけれど…

2010年01月09日 | ニュース・時事

テレビが来年の7月から「地デジ化」するという話はイヤというほど聞かされてきたが、
「それがどうしたん…?」 というのが、これまでの僕の感覚だった。
地デジ化という言葉の意味も、イマイチよくわからなかったしね。

しかし、現実はそうも言っていられなかった。

わが家のテレビはいずれも20年前に今の家を建てたときに購入したものだから、かなり古くなってきている。それと、このDVDの時代に、ビデオテープを録画・再生する機械しか家にはない。レンタルビデオ店へ行けば、今やほとんどDVDである。仕方なく、借りてきた映画をテレビではなく、パソコンで見なければならない。

「新しいテレビを、買わなくてはね」 と妻が前から言っていた。

おととし、一度テレビを買いかけた。
しかし、その店のスタッフが、最後に一言「映るかどうかは…保証が出来ないのです」
そう言ったので、買う寸前でやめたことがある。

なんだ、それは…? 地域によって映らないところもある…ってか?

ところが、去年の夏ごろ、お向かいのお家で新しいテレビを買われ、
「ちゃんと映りますよ」ということであった。

僕たちは安堵し、1年前に買いかけた地デジ対応のテレビを改めて購入することにした。

そして、同じ電機店に行き、店員さんが勧めてくれた薄型テレビを2台買った。
以前から見て、ずいぶん安い価格になっていたのに驚いた。
おまけに、エコポイントとかいうのが、ついている。

最初は録画機能付きテレビを…と思ったが、店員さんがあまりお勧めはできません、と言ったので、テレビと同時に、同じメーカーの録画機も2台買った。

この録画機が、ブルーレイ・レコーダーというのだそうだ。

ブルーレイという存在は知らなくもなかったが、DVDと何がどう違うのかわからない。
円盤状の外見を見ると、DVDと一緒ではないか…?
しかし、このブルーレイが、今の時代を代表するディスクだという。

わが家はずっとビデオテープだったのに、DVDを通り越して、いきなりブルーレイとは…?
はやりすたりが、激しすぎるのではないか。
まあ、ブルーレイといっても、聞いてみるとDVDも見られるので安心した。

そんな経緯で、去年の秋に新しいテレビとブルーレイ・レコーダーがわが家にやってきた。

ブルーレイレコーダーを使ってみると、なるほどこれは便利である。
見たい番組を予約するのも、画面に出る番組表を見て、ボタンひとつ押すだけ。
1週間先まで、いくつも、いくつも、本体の中へ予約ができる。
ビデオテープのように、そのたびに入れ替えたり、巻き戻したりしなくていい。
再生して見るのも、ごく簡単な操作でOKだ。
見終われば、これもボタンひとつで消去するだけである。
へぇ~、デジタルとは、こ~ゆ~ものであったか…と、実感した僕である。

年末年始に風邪を引いていたものだから、普段よりテレビをよく見た。
紅白歌合戦も、他のことを何もせずに、じっと見続けたのは久しぶりである。

正月も、正月が終わってからも、鼻をかみながら、テレビや録画した番組を見続けた。

しかし…

テレビ画面も鮮明で見やすくなり、録画機も操作が簡単・便利になったにもかかわらず、テレビ番組の低劣さは相変わらずで、何の変化も進歩もないのである。

特に、バラエティ番組はひどい。 いつものことだが、あまりにひどすぎる。

去年、ナントカ機構の放送倫理検証委員会というところが、最近のバラエティ番組の問題点を5つあげたけれど、それは…

①性的表現などいわゆる「下ネタ」
②いじめや差別
③芸人同士の内輪話やバカ騒ぎ
④わざとらしい笑い声など見え透いた手法
⑤死を笑いごととして扱うなど生きることの基本を粗末に扱う

というものであった。
ついでに、「このあと…あっと驚く展開です。このあと、すぐです」
と言いながら、コマーシャルを入れ、さらに番組が始まってもすぐにやらない、という、いやらしいというか卑怯というか、下劣というか、品のない手法を性懲りもなく使い続けるテレビ局の神経も、わからない。

それにしても、バラエティ番組は、年末年始には特番を長時間流すので、余計目立つ。
全部が全部、劣悪だとは言わないが(僕も元々お笑い番組は大好きである)、なんであれだけ大人数がズラッと並んでギャアギャアと騒ぎ立てるのか?
どのチャンネルを回しても、同じようなタレントが顔を出している。
そして、自分たちにしかわからない楽屋話や、同じギャグの使いまわし。
それしかないのか、と言いたい。

こんな番組、ずっと見ていると、間違いなくアホになる。

それと、もうひとつ気になることを言うと…。
たとえば…
アイドル歌手をアフリカの原住民の中に同居させて 「ヒューマンドキュメント」 などと銘打ち、最後はアイドルが涙ぐんで現地を去る…という、シラけた企画ものも絶えない。見ていて恥ずかしくなってくる。このわざとらしい「お涙頂戴モノ」の裏にあるのは、製作側の「人々を感動させるはずだ」という自己陶酔だけだろ。

こうしてさまざまに見ていくと、今のテレビ界は、民度の低い人間に迎合した、手間も金もかからない番組でちゃっかり視聴率だけ稼いで、世の中に与える悪影響などまったく気にもかけていない…というふうに思えてくる。中には、こんなバカげたことで金を稼ぐタレントにアホらしくなって、まじめに働く意欲を無くす若者もいるだろう。

地デジ化でテレビを買い換えた(あるいはこれから買い換える)人も数多くいるはずだ。


テレビ局(主に民放)は、中身のないバラエティ番組ばかり放映せず、テレビ本体や録画機能の進化に合わせて、番組内容の改善・進化について、もう少し真剣に取り組んでもらいたい…と思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (3)
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