僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 福田首相の辞任と耳鳴り

2008年09月02日 | 心と体と健康と

びっくりした。
福田首相の突然の辞任である。

風呂から上がってNHKの「ニュースウオッチ9」を見ているとき。
午後9時20分頃だったろうか。突然、画面にテロップが流れた。
「このあと福田首相、辞任の記者会見」

しかし男女のキャスターは、まだ普通のニュースをしゃべっている。
「はぁ…? いつ辞任したのだ…?」
他局を見るが、どの局も通常番組をやっていて、そんなテロップは流れていない。
NHKに戻すと、男女キャスターが急にこれまでのニュースをやめ、
「ただいま、福田首相辞任との報が入りました。このあと9時半から会見が開かれる模様です。ただいま、福田首相が…」と、表情を改めていた。

すぐに首相官邸からの中継が始まった。
数分後、福田首相が現れて、辞任を表明した。
僕はまた他のテレビ局を見た。TBS、テレ朝、フジと、すべて福田首相の会見を映していたが、日テレだけは、通常番組を続け、CMを流したりしていた。僕はまたNHKで首相の話を聞き、そのあとの記者団との質疑応答を聞いた。

その時間になると、さすがに日テレも首相の会見に切り替わっていたが、画面左下に評論家風の男の顔がアップで映っていて、そいつがベラベラしゃべっているものだから、首相の質疑応答のナマ音声が聞こえなかった。会見中継が他局より出遅れたので、現在の映像を映しながら、評論家がその背景やいきさつなどを補足しているのだろうけど、それは生中継が終わってからすればいいのに、こんな放送の仕方じゃ、いま首相が何を言っているのかわからないじゃないか…と思いながら、またNHKに戻す。

でも、こんな緊急ニュースが入ったときのテレビ局は大変だろうなあ。

フジは織田裕二の「月9ドラマ」を中断したので、途中から再開されたが、むろん終わったのは10時をはるかに回っていた。この1時間を計ってビデオをセットしていた人は、がっかりしているだろうな。どの局も大きな影響を受けたはずだ。が、首相の会見放送で後れを取った日テレは、10時になるときっちり時間通り「エド・はるみ24時間マラソン密着・非公開映像…」という特番を始めていた。さすが~。
9時~10時に放送されていた番組は、中断されたまま、いったいどうなったのだろう。まあ日テレは、このエド・はるみだけは絶対に時間をズラせないだろうけど。

しかし、考えようによっては、どのチャンネルも同じものを流す…というのもテレビ局の独自性がないな~と思ったりもする。通常番組をずっと見ていたい人もいるだろうからね。せっかく見ていて番組を急に中断されたら気分を害する人だって少なくないだろう。といって、テロップを流すだけにとどめると、大勢の人たちがNHKなんかにチャンネルを変えてしまうから、そういうわけにもいかず、全部右へならえ、ということになっちゃうんだろうなぁ。

福田首相は、かつて官房長官だった頃、マスコミへの会見で、いつも飄々とした受け答えが絶妙で、僕はこの人が好きだった。首相になったときは、一ファンとして喜んだ。キャラが今の時代に合わなかったのか、人気が伸びなかったのが残念だ。

思えば、福田首相が就任したのは、去年の9月26日だった。

この9月26日は、僕が耳鳴りを発症した日と同じである。

このブログにも、「福田首相就任と同じ日に耳鳴りが発症しました」と書いたことがある。そして「福田内閣発足1ヶ月」「福田内閣3ヶ月目」などと新聞に載るたびに、僕は「もう耳鳴り発症1ヶ月なのか」とか「耳鳴り3ヶ月目に入ったのか」とか、心の中でつぶやいていた。その点では、自分が耳鳴りを発症してからどれだけたつのか、わかりやすかった。福田政権が何年続くのかはわからないが、せめて福田首相が辞めるまでには、耳鳴りは治って欲しい…と念じていたけれども、1年もたたないうちに辞めてしまった。僕の耳鳴りは、昨日の福田首相の辞任会見中にもうるさく鳴り響き、今朝も同じように鳴り続けている。

福田さんも薄情な人だ。あなたの就任と僕の耳鳴りの発症が同時スタートだったのに、あなただけが先に辞めてしまって…。僕はまだ耳鳴りを持ったまま。

ともに歩んだ道のりだったのに。
なぜ、あなただけ「辞任」で、僕の耳鳴りが「留任」なのでしょう。


どうか耳鳴りのほうも、辞任させてもらえないでしょうか…? 

 

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする