めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

環境を作る産業へ

2018-09-04 09:46:31 | 環境問題

今や、台風21号が、故郷を直撃しようとしています。
90を超える両親が、二人だけで生活しているだけでなく
転倒して怪我をした母が、ようやく退院したものの、
強く打撲した右手は、殆ど自由になりません。
今日は、ヘルパーさんが来る日なので、様子を伺いに
来てくれることから、少し安心なのですが、単独で
避難することはとても出来ず、雨風が強くなって
家屋が破壊されたり浸水したりしたら、運を天に任せる
しか有りません。

しかしながら、今年の夏は、猛暑と台風襲来、豪雨と
日本列島は、自然の猛威に振り回されています。
ここ数年、数年数十年ぶりと言われる気象現象が
毎年繰り返され、近頃は、月替わりで更新される事もあり
過去の気象を基準にすれば、異常と言えるのかも
知れませんが、これほど頻繁となると、穏やかな日々が
続くほうが珍しくなるのかも知れません。

太陽系の中で、地球は、本当に奇跡的な軌道を保つ事で
生物が発生したとされ、ほんの少しずれた金星や火星は
日々猛烈な熱風が吹き荒れたり、惑星全体が凍り付いたりと
とても生き物が存在できるとは思えない状態です。
奇跡の惑星とも言われる地球は、宇宙の中でも稀な存在で
私達人類が繁栄出来たのも、この神様が作ったとも思える
素晴らしい環境があったからです。

しかし、私達は、生き物たちにとって理想郷ともいえる
美しく豊かな地球を破壊し汚染し続けたのです。
近年の異常気象ともいえる天変地異は、明らかに、
人類が作り上げた悪行の結果であり、人類の進歩と言うより
地球環境の破壊の歴史と言えます。
まさに、今の世界的な異常気象による多くの被害は、
地球からの報復ともいえる程、ますます、人類の力では
止める事すら難しくなっているのです。

もはや、私達は、温暖な四季や穏やかな日々を期待しては
生きていけない時代に入っているのです。
かつての、地球資源や食料が好きなだけ手に入れられる時代は
過ぎ去ったと言えるのです。
嵐の中で、時たま訪れる穏やかな天気の日々に感謝すると言う
一年中異常気象と言える自然の猛威を感じながら生きる未来が
やってくる可能性が高くなっているのです。

私たちの生活は、穏やかで豊かな自然に包まれていると言う
過去の幻想を棄て、荒れる大自然の中で生きていくことを
前提とした新たなる生き方を考えていかなければなりません。
揺れるヨットに乗って太平洋を渡っているように、常に
大自然の猛威に晒されている事を前提にした生活です。

消費経済生活は、過去の豊かで穏やかな地球環境の時には
成り立ったとしても、今や、この生き方では、未来の地球を
生きていくことは出来ないのです。
そう、私達は、完全に、今の生活を変えてしまわなければ
次代を生き抜くことは出来ないのです。
すでに、地球は、過去の地球とは全く変わっているのです。
過去の生き方を貫けば、ますます苦しみが増すだけです。

まず、消費生活を根本的に改め、生きる為の基本的な事から
考え直すことが重要です。
今や、世界的に食糧不足となっています。多くの国や地域では
飢餓に苦しむ人がとても多く、この傾向は、一層激しさを増し
近い将来は、先進国に於いても食糧不足が考えられます。

人間が生きて行く為の、基本でもある食料を得る事を第一に
生活と社会を変えていくことが大切です。
消費することから、食を生み出すことに、社会全体のシステムを
変換していくことが大切であり、まずは、私たちの食を生み出す
海や川の環境を、生き物たちが繁殖成長できる環境を作る事です。
大自然が生み出した、人間が利用できる部分だけを乱獲する
これまでの方法を全面的に改め、地球全体を、食を生み出す環境に
作り変えていくことが重要です。

環境を悪化させる人間生活から排出されるすべての汚染物質を
完全に取り除き、自然の力で、食料を増産できる環境を作る
社会構造にすることが大切です。
人間が生きる事で、地球環境が破壊されてきたこれまでの生き方を
人間が生きる事で、地球環境が改善される様に変える事です。

全ての産業を、地球環境を改善するためのものに変えていく事が
少なからず、将来の地球をこれ以上悪化させない方法と言えます。
人間の行う社会活動は全て、何だかの形で地球の生き物達の
食物連鎖や繁殖過程に良い影響を与える様にする事です。
これまでの人類の生き方と全く反対の事を行って初めて、
私達が、地球の環境に貢献できる様に成るのです。

空気や水と言った、生き物達にとってなくてはならない物を生活や
産業に利用した後、環境中に戻す時は、取り込んだ時以上に
クリーンな状態にすることを条件とするのです。
現在の、汚染水を中途半端に綺麗にして、危険な物質や薬品が
溶け込んだまま環境に戻す事は、もっての外と言えるのです。

海や川、そして地上には、常に環境を良くする為の浄化施設を常設し
環境の悪化を注意し、生態系の変化を注意深く観察する事が重要です。
汚れた水や空気を取り込んで、安全で生態系に悪影響を与えない
元の綺麗な状態にして環境中に戻す事です。

これまでの環境対策は、あくまで人間の都合で作られたもので有り、
消費経済社会を維持する事を前提に作られた物でした。
その為、どんなに、新たなる環境基準を作っても、それは、人間が
納得するだけの見た目の数値で有って、環境が改善される事は無く
焼け石に水の状態でした。

100年かけて汚した地球環境は、新たなる人間の生き方によって
以前の環境に戻す事が、私達人類の義務であり、責務と言えるのです。
これから地球温暖化は、私達の想像を超えた破壊力を持って
人類の生活を脅かし続けると思われます。
地球の生き物達に大きな影響を与えるだけでなく、人類の
未来に暗雲を漂わせるのです。

しかしながら、この危機に、全く動じない人達が居る事が。大きな問題です。
多くの地球の人々が影響を受け、様々な動植物が絶滅して行く中で
この地球温暖化を作り上げた張本人たちは、安穏とした生活を送って
未来すら不安には思わないのです。
何故なら、世の中は、彼らの為に作られていて、全ての資源や食料は
彼らがコントロールしているからです。

今や、人類は、ほんの一部の人達の我儘で翻弄されていると言って良いのです。
人類のほんの数パーセントの人達が、自分達の欲望の為、戦争を起こし、
地球温暖化を引き起こしたのです。
これ程、地球環境が悪化しても、世界中から資源や食料が失われている
と言っても、彼らの生活は、必要以上に満たされ、今後もその生活を願って
世界経済を動かしているのです。

例え、人類の殆どが飢えで苦しむ事が有っても、彼らには、何の苦労も無いのです。
そう、地球温暖化も戦争も、食糧危機も、すべてこの一部の人達に依る
我儘な生き方から生まれたものだからなのです。
戦争で、多くの国民が生きるか死ぬかの思いをしている時も、戦争を引き起こし
多くの兵隊を戦地に駆り出した人達は、何不自由ない生活をしていたのです。

戦争は、最も多くの富を得る方法と言われますが、それは、多くの国民の
犠牲の上に成り立っているのです。
現代社会に於いて、私達の苦しい生活、地球温暖化に依る地球の生き物の絶滅
そして食糧危機は、いずれも、この世界を牛耳る人達の生活を豊かにした結果
齎された悪夢と言えるのです。

海や川の汚れが無くならないのも、山の森林の荒廃に依る豪雨災害の増加も
漁獲量の激減も、私達の生活を脅かす全ての苦しみを作り出した元凶は、
消費経済社会における暴利を目論んだ人達によって生まれた事なのです。
つまり、彼らが、自分達の犯した罪を改めない限り、環境は改善される事無く
私達庶民の生活は、一向に良くなることは無いのです。

しかし、そんなトップの方々を生み出したのは、この消費経済社会なのです。
人々や自然を無視した、経済生のみを求めた社会体制が、その様なリーダーを生み
地球環境を悪化させていったと言えるのです。
願わくは、子供の頃からの環境を、他人を自然を生かす教育が中心に成る事で
大人に成ってから、特に人々の上に立って活動する地位に就いたとき、人と
自然を考えられるリーダーが生れる事です。

周りの人を蹴落としても、環境を破壊しても、自分の欲望を叶える事を良しとする
消費経済社会が、私達の未来も、地球環境も破壊してしまったと言えます。
人類が発展できた根源は、人を見て自然を見て生きて来た事で、生き物達の
頂点として進化できたのです。

ある時から、自分の事しか考えなくなってしまった事から、地球の悲劇が生れたのです。
ほんの100年そこそこで、私達人類は、自分達を育ててくれた地球環境を破壊し
自らの未来も無くしてしまう運命と成ったのです。
しかし、いまだに、人類のリーダー達の多くは、この間違いに気が付かず、
多くの人々の思いと大自然の叫びを聞こうとしな事が最大の問題と言えるのです。

 

 

 

 



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