めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

幸せな朝を迎えて

2015-11-28 15:14:13 | 平和

寒さの所為か、朝少し遅く起きると、窓の外に青い空が広がって
久し振りのいい天気です。
ここ数日、目が覚めると、まだ夜中なのかと思わせる程暗く
お天気の悪さに、朝から多少テンションが落ち気味でしたが、
今日は、窓を開けると、青い空と共に、少し冷たいものの
気持のいい風が心良い目覚めに導いてくれました。

家族はまだ夢の中、そっと玄関のドアを閉めると、
眩しい朝日が差し込む遊歩道に足を進めました。
朝の光を背中に浴びながら、川の上流に向かって歩きます。
斜めの光が、赤く紅葉した桜の葉に反射して、キラキラと輝き
青空をバックに揺れています。

師走を前にして、目黒河畔の景色も、一段と冬色を増しています。
勢いよくすれ違う若者の口元が白く光ります。
しっかりと着込んだ高齢者も、足早に朝に光の中に消えて行きます。
澄んだ朝の空気と、斜めに差し込む光の中で、人も自然も生き生きと
活動している事を感じます。

この時期になると、並木の桜も、次第に衣を脱ぎ捨て、真っ黒の枝に変わり
常緑樹を除いて、多くの植物が冬模様となって行きます。
しかしながら、今年は、まだ、耐えられない様な寒さでは有りません。
北海道や東北は、早くも雪模様が見られますが、東京は、未だ色が消えず
晩秋を彩る植物が私達の目を楽しませてくれます。

一時間ほど歩いて、少し高くなった陽の光を浴びながら、家までたどり着くと
すでに妻が朝食の準備をしていました。
そんなに頑張って歩いたのではないのですが、下着はしっかりと汗ばみ
少し息が荒くなっています。
テーブルの上に置かれた味噌汁から白い湯気がふわりと舞い上がり
食べる前から美味しさが伝わって来ます。

何の事も無い、早朝からのいつもの我が家ですが、これこそ幸せと言えるでしょう。
今や世界中がキナ臭くなり、例え日本とて例外では有りません。
何十年と続いてきた、私達の何でもない朝が、これからも続く事を
願わずにはいられません。

               晩秋の色模様

                 

朝日に輝くススキの穂      色づくミズキ     鮮やかな山茶花  

 

                 

黄色く熟した             朝陽に輝く桜        紅葉した桜葉
カリンの実  



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