めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

暑さを逃れてカラオケルームへ!

2015-08-10 11:56:18 | 熱中症

先日、カラオケのフリータイムというものを体験しました。
カラオケを歌う様になって、10年程に成りますが、
1人で行っても家族や友達と行っても、せいぜい長くても
2~3時間の利用で、そんなにも長く歌った事は有りません。

しかしながら、数日前、仕事の休みを利用して、昼から

フリータイムで、夜まで入りびたりの体験をしました。
いつもなら、渋谷近辺を歩いたりショッピングをしたりして
オフの時間を楽しむのですが、この日は、妻も用事が有り
1人で渋谷のスクランブル交差点辺りをぶらついていると
何やら、景色が揺らいでいる様な気分に成りました。

朝からの猛暑で、道行く人も、アスファルトの照り返しに

日傘すら効きません。これでは、外を歩けば、下手をすれば
日射病にもなりかねません。
そんな訳で、飛び込んだのが、いつものカラオケ屋さんでした。

歌うために入るのですが、この時は、あまりの暑さに逃げ込み

ともかく涼しくて休める所と思った途端、もう足はカラオケに
向かっていました。
時間はまだ昼過ぎ、2~3時間歌っても、外に出れば熱地獄。
そんな訳で、初めてのフリータイムです。

時間は、夜の八時までです。そんなに長くは歌っていられませんが

歌を歌うだけでなく、仕事や勉強や談笑に使われることもある為
私も歌と言うより、ゆっくりとくつろぎながら、好きな時に歌って
その他は食事をしたりドリンクを飲んだりと、家にいる様な気分で
ゆっくりと時間を過ごしました。

窓の外は、大勢の人が歩く渋谷の街が見るからに暑そうです。

歩きながらウチワを盛んに動かす人、日傘で強い光を遮ろうとする
多くの女性たち、、、でも、部屋の中は天国です。
どうせ家に帰っても誰もいません。
暑い部屋で妻が帰って来るまで、パンツ一つで冷たいものを飲んでも
余り涼しくは成りません。

2時間ほど歌っていると、隣に若者たちが入っていきました。

大学生ぐらいでしょうか、手に手に何かを持っていますが、ガラスの
目隠しで良く解かりません。
しばらくすると、少し様子が違います。
カラオケの詩ではなく、各自が演奏しながら歌っています。
バンドを組んでいるのでしょうか、防音が整っているカラオケルームは
絶好の練習室に成っている様です。

歌ってはソファーに横になり、スマホをいじくったり、メールをしたりと

我が家の部屋に居る様に、自由気ままなフリータイムです。
5時を過ぎると、ようやく太陽の光が斜めに成り、風も吹いて来て
柳の枝が大きく揺れているのが見えます。

少し、光がオレンジ掛って夕方の雰囲気が漂って来ます。

通りに面した窓からは、街を歩く人たちの様々な姿が見えます。
6時を過ぎると、少しづつネオンの光が増えてきました。
昼の渋谷が夜の渋谷へと変身して行きます。

部屋に入って、すでに5時間以上になります。

ジュースもたっぷりと飲み、途中で摂った食事の皿が重なります。
さすがに少し疲れてきました。
八時までは歌えるのですが、そろそろ帰る事と成りました。
会計を済まし、自動ドアが開くと、ムッ!とした熱気が顔に当ります。
でも、昼間ほどではなく、どことなく夜の風が匂います。
駅前まで来ると、すでに辺りはネオンに輝き、大都会の喧騒と
お祭りの様な華やかさが私を包みます。

バスに乗って家まで帰りつくと、まだ妻は帰っていません。

カラオケルームの様にクッションに身体を伸ばし
ビールを片手にゆっくりとくつろいでいると、
突然、耳元で、そろそろ起きてお風呂に入ってね!という妻の声
ふと壁の時計を見ると、すでに2時間ほど経っています。
暑さ故とは言え、まるでトドのように身体を伸ばし続けた、
多少後ろめたいような、だらだらとした一日でした。