めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

悲しみは悲しみしか生まない

2015-01-28 16:25:42 | 戦争

私達はこの世に生まれて死ぬまで、様々な環境の中で
多くの人々のお蔭で生きて行きます。
誰一人として自分だけの力で生きているのでは無くて
母親の胎内からこの世に出でて、あの世に旅立つまで
一生を通じて生かされているのです。

生きているという事は、誰でも誰からかの思いを託され

生きる価値を見出されて存在しているのです。
つまり、一人の命は多くの人々の思いによって生かされ
この世に存在するという事です。

ならば、この命を絶つという事は、その多くの思いを断つこと

さらには、この思いを抱く人々の心も絶つという事です。
人には生物としての運命が有り、誰もが何時かはこの世を去り
一生を終えなければなりません。
これは運命であって避ける事は出来ません。
この時、多くの思いが引き離され悲しみとなって人々の心に
残るのです。

しかし、この最後の運命を待たずしてその命が絶たれるとしたら。

誰にとっても、運命と言うより、大きな傷となり思いの大きさだけ
重く圧し掛かってくるのです。

何時の世でも、自分の欲を満たすために、多くの人々を傷つけたり

殺したりすることで人類は暗い歴史を作ってきました。
しかし、そのことで物事が解決したり、人々が幸せになった事は
いまだかつて有りません。
一時の安楽は得られるかも知れません。
しかし、傷つけられた人々は、その苦しみを与えた人たちに
同じ思いをさせようと、いずれ憎しみを持って刃を向けます。

人類の一番醜い歴史が戦争です。

憎しみは憎しみを、戦争は戦争しか生みません。
私達が望む、一日も早い解放は、殺されずに生還する事
だけでは有りません。
殺さない事による憎しみの歴史を生まない事です。
今、この時も世界中の至る所で醜い争いが絶えません。
誰もが人を傷つけず、人生を全うできる日が来ることを
心から願わずにはいられません。