めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

高齢者の我まま

2015-01-15 13:09:34 | 高齢化社会

今日は、久し振りに朝から雨が降っています。
北国では雪の様ですが、東京は冷たい冬の雨に
人々が肩を竦めながら、足早に歩いています。

しかしながら、最近乾燥注意報がずっと出ていた事も有り

風邪で喉を傷めている方や、植物たちにとっては
恵みの雨と言えるでしょう。

私も、最近年を一つ重ね、周囲からは年寄りと

見られていると思いますが、自分としては、いつまで経っても
数十年前と気持ちが変わらず、相変わらず面倒な年寄りと
思われているのかも知れません。

最近少し気になる事があります。

自分の事ではないのですが、年々増え続ける日本の高齢者が
様々な公共の場で、マナー違反が目立つことです。
年寄りが増えている事により、都市機能が高齢者に優し良い、
いわゆるバリアフリーといった環境が整いつつあるのですが、
それを利用する高齢者の中に、ひんしゅくを買っている方が
目立つことです。

年寄りだから、我ままが許されると言うのではなく、

共同生活をより便利に豊かにするために
工夫されている社会構造やルールが、年寄りの我ままを
野放しにしている現状も有るのです。

長い人生を送ってきた高齢者は、何かにつけて大人の

マナーが身についているかと言えば、さもあらず、
一部の方々が、注意をされない事を良い事に、
周囲の方々に迷惑を掛けている事さえ解っていません。

昔から、大人たちは、近ごろの若いものは、、と言った言葉で

若者の未熟さを嘆いていましたが、今では、近ごろの年寄りは、、と
言った気持ちを若者たちに抱かせている事を知りません。

昔は、年長者が若者を叱咤したものですが、今の子供達は

無駄な争いを避ける傾向が有り、そんな年寄りを見て見ぬ振りをして
心の中で軽蔑しています。

長い期間、知識と経験を積んで大人に成った昔の人と違って

今の子供達は、ネットの発達によって、小学生ですら
高齢者の何倍も知識を持っている場合が多いのです。

若くても年を重ねていても、人は未熟です。

お互いに相手の事を思いやり、人間性豊かな社会を作りあげ、
未来に繋いでいかなければなりません。

今の高齢者は、若者たちを気遣っているのかも知れませんが、

今の若者たちは、私たちの行動を見て、心の中では
すでに過去のものとして見捨てているかもしれないのです。

最近の若者は、とても素直でいい子が増えました。

しかし、これを手放しで喜んでいいのでしょうか。
ひょっとしたら、就職試験のハウツウと同じく
老人への対処として、見た目いい子であるのかも知れません。