ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年7月28日。ウクライナ侵攻から155日目

2022-07-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年7月28日。
 ミンスクは今日はさわやかな晴れの日でした。

 キロボフラード州のクロピヴニツキーにある国立航空大学がロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも5人が死亡、25人が負傷しました。
 キロボフラード州知事によると航空大学の格納庫がミサイル2発の攻撃を受け、民間航空機2機のほか、「アントノフ26」1機が損傷したそうです。

 朝からロシア軍が黒海やベラルーシからミサイルおよそ20発を発射し、チェルニヒウ州やキーウなど各地を攻撃したとウクライナ軍が発表しました。
 ロシア軍は、黒海から巡航ミサイル「カリブル」を発射したほか、隣国のベラルーシからも弾道ミサイル「イスカンデル」を発射したということです。
 ミコライウ市の市長は、ロシア軍によるミサイル攻撃で市内の住宅など民間施設に被害が出たと明らかにしました。
 1つの学校が「ほぼ完全に破壊された」ということです。

 ベラルーシから発射されたミサイルについては、ゴメリ市近郊の飛行場から発射されたという報道があります。
 飛行場といっても、広い滑走路をロシア空軍が利用してそこに常在しているものと思われます。ロシア軍の攻撃拠点になっています。
 ベラルーシの報道では、ここからだけで、今朝25発のミサイルがチェルニヒウ州に向かって発射されたとされています。
 
 ロシア大統領報道官は、ニューヨーク・タイムズがロシア軍兵士の死傷者が7万5000人に上ると報道している記事の内容を信じないでほしいと発言しました。

 
 ベラルーシのSTVのキャスター、グリゴリー・アザレンカのYouTubeチャンネルが、削除されました。同氏はベラルーシ政権擁護・称賛の報道をすることで有名です。要するに政府お抱えアナウンサーです。

 ロシア国営放送元職員のマリーナ・オフシャンニコワさんは、今月、モスクワでメディアの取材に「ウクライナでの戦争は21世紀の犯罪だ」などと話し、ロシア軍の信用を失墜させたとして起訴されました。
 ロシアの裁判所は28日に有罪判決を下し、5万ルーブル、日本円にしておよそ11万円の罰金を科しました。
 罰金刑だけでよかったです。もちろんオフシャンニコワさんは判決を不服として上訴するとともに、ウクライナ侵攻に対する抗議を続けるとしています。
 オフシャンニコワさんは「私は沈黙しません。罰金よりも人の命の方がはるかに大事だからです。」と述べました。


 ウクライナ南部でロシアが設置した行政機構の当局者は28日、ウクライナ軍や保安局の「共犯者」である21人を拘束したと明らかにしました。
 国営ロシア通信によると、拘束された21人は、ヘルソン州のロシア軍に対するロケット弾や砲撃による攻撃の際に、目標を微調整するのを手助けしていたそうです。女性の調整役がグループを率いていたとも報道されています。


 国際卓球連盟は、ロシアとベラルーシの代表チームの世界選手権への参加を停止しました。


 今年3月にベラルーシ国内での販売を停止したH&Mが来月中に営業再開することを決定しました。

 
 移民の権利に関する国連特別報告者であるフェリペ・ゴンサレス・モラレス氏は、ポーランドとベラルーシを訪問しました。サイトで公開された声明文には両国への非難が含まれていました。
 ベラルーシの国家機関関係者とは面会できたものの、ベラルーシからポーランドへの国境を越えようとしている移民とはベラルーシ領内では会うことができなかったそうです。
 ポーランド政府に対しては、女性や子供は保護するべきだとしています。ポーランドにも移民受け入れセンターがあるのですが、不満の残る状況だったようです。
 今でも国境を越えて不法入国しようとしている移民がおり、その人達はベラルーシへ来る前はロシアにいた、というケースが最近増えてきています。