ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年7月15日。ウクライナ侵攻から142日目

2022-07-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年7月15日。

 格付け会社ムーディーズは、ベラルーシがユーロ債をルーブル払いしたことについて、デフォルトであると宣言しました。ベラルーシ財務省は当然、デフォルトであるとは認めていません。

 ブレスト出身の23歳のプログラマーが、テレグラムチャンネルを通じて過激派認定を受けている人たちを支援、そして治安部隊員の個人情報入手用のプリントができるプログラムを作成した罪により、3200ベラルーシ・ルーブルの罰金刑と6年間の更生施設行きの有罪判決が出ました。

 ベラルーシ政府に対する抗議活動をして、逮捕された政治犯が、裁判のときに弁護士を雇えるよう資金を提供したり、また罰金刑が出たときに、その罰金を肩代わりした女性が、去年12月に逮捕され、犯罪者を助けた罪により、今日懲役2年の判決を言い渡されました。
 

 ロシア政府は日本の衆議院議員384人に対して、ロシアへの入国を禁じる制裁を科したと発表しました。


 ドネツク人民共和国のトップ、プシリン氏はアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた戦闘員のうち100人以上が公判にかけられる見通しだと明らかにしましたが、人権団体からは、裁判で有罪となった場合、死刑が言い渡される可能性があるとの懸念の声が上がっています。
 すでにドネツク人民共和国では、イギリス人2人とモロッコ人1人がウクライナの傭兵であることを理由に死刑判決を受けています。今は上訴中です。

 他にも4月25日に、ザポリージェ州で住民を避難させる活動を行っていた際に、親ロシア派の検問所で別のイギリス人男性とともに拘束されたポール・ユーリーさんが今月10日に病死していたとドネツク人民共和国が今日、明らかにしました。
 死亡の理由について「持病の悪化とストレスが原因」だと主張しています。
 持病とは糖尿病のことで、ユーリーさんは糖尿病を患っていて、インスリンを持ち歩いていたということですが、人道支援団体は、親ロシア派側が、国際赤十字などの支援機関がユーリーさんに会うのを拒否したと主張しています。

 身柄拘束後、ドネツク人民共和国側はユーリーさんらが、ウクライナ軍の傭兵だと主張。
 その後、ユーリーさんが手錠をされた状態でイギリス政府やイギリスメディアを批判する様子がロシアのテレビで流れましたが、ユーリーさんの2人の娘はイギリスメディアに対して「父がそんなことを言うとは思えない」と述べていました。

 BBCによればユーリーさん死亡の発表を受けてイギリス外務省は、ウクライナ当局およびロシアの外務省に対してこの問題を緊急に提起しており、イギリスに駐在しているロシア大使を呼び出しました。