ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年5月24日。ウクライナ侵攻から90日目

2022-05-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月24日。今日で3ヶ月です。

 ウクライナは600万人が国を離れ避難民になりました。

 戦時下のウクライナでは、18~60歳の男性は、原則として出国が認められませんが、これを可能にすることを求める請願書に2万5千人の署名がインターネット上で集まっているそうです。
 記者会見で請願書への意見を求められたウクライナ大統領は、ロシア軍が攻撃を続けているウクライナ東部で「毎日50~100人が犠牲になるかもしれない情勢の下、彼らは国家と我々の独立を守っている」と強調し、「自分がこのような請願書に対処するのにふさわしい人物と思わない」と述べました。
 さらに「この請願書は誰に向けたものなのか。地元を守るために命を落とした息子を持つ親たちに、この請願書を示せるのか。署名者の多くは、生まれ故郷を守ろうとしていない。」と不快感を示したそうです。
 どちらの気持ちも分かりますね・・・。
 一言でウクライナ人と言っても、いろいろな考えの人がおり、(ウクライナでは)発言の自由もあるし、権利もある。だから分断が起きてしまうという皮肉です。でも、日本人も同じですよ。災害の後などにこういう傾向が表面化することが多いです。


 スイス・ジュネーブにあるロシア国連代表部の参事官が、ウクライナ侵攻に抗議し、辞職した件についてですが、スイスに亡命したそうです。
 他にも離職したロシア人外交官と違って、「祖国を恥ずかしく思う。ロシアー大統領はウクライナに対する犯罪だけではなく、自国民に対しても犯罪を犯した。」など厳しく政権批判。しばらく祖国には帰国できないでしょう。亡命して正解です。
 ボンダレフ氏は、ロシアが侵攻という「過激な手段を講じた」ことに、同僚たちは当初、「幸福、喜び、陶酔」を感じていたと話しました。その同僚たちも
「今ではあまり喜んではいない。いくつかの問題、とりわけ経済の問題に直面しているからだ」、「しかし、そうした人たちの多くが悔い改め、考えを変えるようなことはないだろう。それらの人々が過激さを少し弱め、攻撃性をかなり弱めるかもしれない。だが、平和的になることはない」と述べました。
 同氏によるロシア人の、特に外交官になるような層のメンタルを観察した上での言葉だと思えます。

 ロシア人の一般人へのインタビューで「特別軍事行動が何なのかよくわからないけど、ロシア大統領はバカじゃないんだから(賢いんだから)大統領も軍事行動も支持します。」と答えていた女性がいました。
 これも一般ロシア人の頭の中を表している典型的な例ではないかと思えます。


 ロシア国防相が、特別軍示行動のスピードが落ちていることについて、それは意識的にそうしているのです、と説明しました。


 ウクライナ国防省の情報部門幹部が、ロシアのウクライナ侵攻後、ロシア大統領に対する暗殺計画があったと主張しました。約2カ月前に計画されたが、成功しなかったそうです。
「公表されていないが、実際にあった」と主張していますが、内容がとぼしすぎますね・・・。
 これだけでは何とも言えません。


 モルドバのドドン元大統領が汚職及び国家反逆の疑いで家宅捜索を受けています。
 ドドン元大統領は親露派の野党党首でもあります。 


 ハンガリー首相は、ウクライナ情勢やエネルギー問題を巡って5月30─31日に開催されるEUの臨時首脳会議で、ロシア産原油の禁輸措置を議論すべきでないとの考えを示すEU理事会宛ての書簡を提出していたことがロイター通信によって報道されました。
 全ての問題が解決されるまでハンガリーはEUによる制裁案に同意できる立場にないとも表明していあるハンガリー首相。
 今日、ハンガリー首相はハンガリー国内での非常事態を宣言したとまたロイター通史位が報道しています。