ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者98万1070人。死者数6958人

2022-05-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月4日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は981070人になりました。
 1日の新規感染者数は前日の5倍の202人です。しかし新規検査数も前日の5倍の5000件です。

 死者数は6958人です。

 973636人が回復しました。

 1317万件を超える検査数となりました。

2022年5月4日。ウクライナ侵攻から70日目

2022-05-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月4日。

 ソ連から独立したベラルーシの最初の国家元首だったスタニスラフ・シュシケヴィチ前大統領がコロナウイルス感染症による合併症のため、3日の深夜亡くなりました。87歳でした。
 1991年のベロヴェーシ合意にロシアのエリツィン大統領、ウクライナのクラフチューク大統領とともに署名しました。
 来日したこともありますよ。回想録によると日本のことは、とにかくいいことしか書いていません。日本人の国民性を褒めまくっています。
 大統領職を退いた後の年金がひと月2ドル弱だったことで、ある意味有名でしたが、2015年以降は250ドル相当に変更されていました。
 息子さんは2020年の大統領選挙のときに、反政府活動をして逮捕されていました。
 今年2月に入院して先月退院したものの、自宅療養中に亡くなったそうです。
 ロシアがウクライナに侵攻したニュースを知っていたはずですが、どのような胸中だったでしょうか・・・。
 

 ベラルーシは明日からまたガソリンがリットルあたり2コペイカ値上がりします。1週間とか10日おきに1コペイカ値上がりする状態が1年以上続いていて、以前は1コペイカずつだったのが、最近は2コペイカずつです。
 すでに地下鉄やバスの運賃も10コペイカ値上がりしました。
 連休明けで、今日、5月初めての出勤になった人が多かったのですが、定期券代も当然値上がりしました。
 物流にも影響が出ていて、物価高が続いています。



 3日未明、ロシアのモスクワ郊外にある物流センターで、教育関連の書籍を扱うロシア国内で最大規模の出版社の倉庫が火災が発生し、全焼しました。
 ロシアメディアによりますと、保管していた教科書が燃えたと見られています。
 火災の原因は分かっていませんが、調査報道メディア「インサイダー」は、この出版社はロシアがクリミアを一方的に併合した2014年以降、歴史の教科書であたかもウクライナが国として存在しないかのようにウクライナに関する記述を削除していると指摘しています。つまり、国立国営の出版社ということですね。

 

 ロシアメディアは4日、40店舗以上を構えるレストランチェーンの創設者、ウラジーミル・リャキシェフ氏が自宅で死亡したと報じました。
 リャキシェフ氏は頭を撃たれていて、脇にはショットガンが置かれていたということです。このショットガンは本人所有のものだったとか。ロシアでも銃の所持は許可制だと思うのですが、自宅にショットガンを保管していた理由はどうだったのでしょう。
 自殺の可能性があるとして捜査を進めているということです。
 ロシアでは1月以降、リャキシェフ氏を含めて少なくとも6人の富豪が自殺したと報道されています。自殺する人が多すぎます。経済制裁のせいで、財産を失い悲観して・・・というパターンなのでしょうか。


 ロシア大統領報道官は、5月9日にロシアが開戦を布告し、総動員法が発令されるという噂を否定しました。
 この日は祝日。戦勝を祝う日で、宣戦布告する日ではないとロシア人は思うはずです。
 ベラルーシ人もそうなんですが、あまり一つの日にいろんなことをまとめて同時にするということをロシア人もしないと思うんですよ。
 開戦を宣言するなら、5月10日とか11日とか日をずらすと思います。(5月9日に開戦や総動員法を発令しないからと言って、永遠にしないという保証にはなりませんよね。)


 マリウポリ市長はウクライナ国営テレビの取材に対し、アゾフスタリ製鉄所で激しい戦闘が行われていて、製鉄所に残っているウクライナ軍の兵士と連絡が取れなくなっていると話しました。
 製鉄所の中にはまだ数百人の市民が残っていて、30人以上の子どもが含まれているとして、市民らが安全に脱出できるよう協力を呼びかけました。


 ベラルーシ軍は今日、計画が事前に公表されていなかった軍事演習を実施しました。国防省は、軍の即応能力を試すことを目的としていると説明しています。
 つまり、抜き打ち訓練です。いきなり出撃!と命令されても、もたもたせずにスムーズに戦闘態勢に入れるようにするための練習ですね。
 もしかすると、ベラルーシ軍が電光石火のごとく突然ウクライナへ進軍するのではないかとウクライナ政府は、動向に非常に警戒していると思います。
 もし、ベラルーシ軍がロシア軍と合流して、ウクライナへ侵攻したら、強力な経済制裁が発動されて、あっという間んい経済破綻。ロシアと違って国内に天然資源もないので、国内は経済的に混乱します。そこでロシアが掲載支援をしてくれるかどうか分からないので(以前と違ってロシアはデフォルト危機にさらされているのに。)ベラルーシ軍をどうするのか政府は非常に慎重にならざるをえません。



 EUはロシア産石油の段階的禁輸を含む対ロシア経済制裁の一環として、ロシア正教会のトップ、キリル総主教に対する制裁を検討しているそうです。
 聖職者なのに制裁の対象になるなんて・・・。好戦的なお説教を度々しているから、こうなります。
 ちなみにロシアでは神父など聖職者の大部分が、ロシア政府支持(表向きだけでも)だそうで、戦争反対の書き込みを教会のHPに書き込んだりすると削除されたり、政府から迫害されているそうです。 
 ロシア人もウクライナ人もキリスト教徒ですよ。


 ロシアのジャーナリストで元議員のアレクサンドル・ネフゾロフ氏が指名手配を受けました。
 マリウポリ市内の産院へのロシア軍の攻撃がありましたが、それについてYoutubeチェンネルで動画を上げていました。
 これがロシアからすると虚偽の情報を広めた容疑で、指名手配へ・・・という流れになったようです。
 ロシア外務省は日本政府が発動した対ロシア制裁への報復措置として、岸田文雄首相ら日本人63人のロシア入国禁止を発表しました。
 岸田政権を「中傷や脅迫を容認する前例のない反ロシアキャンペーンを繰り広げている」と強く批判。
「専門家やメディアも西側の方針に同調し、ロシアの経済や国際的な威信への打撃を狙っている」と牽制。
 63人のリストを見ましたが、スポーツジャーナリストや新聞社の編集長や、最近テレビでコメントをしている大学の教授も入っていて、政治家だけでなく、著名人やジャーナリストの言論の自由まで封じ込めようとするロシア政府の姿勢を感じました。
 自国内ではできるかもしれませんが、同じ感覚で外国の言論の自由にまで圧力をかけようとしています。できると思っている様子が感じられて、ある意味においては日本へ侵攻しています。