ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年5月21日。ウクライナ侵攻から87日目

2022-05-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月21日。ミンスクは午後から雨が降り続いています。

 ドルとユーロに対してベラルーシ・ルーブル高が急速に続いています。どうしたのでしょう?
 ロシアのウクライナ侵攻前レベルです。輸入品が少しは安くなるかなと期待していますが、どうでしょう・・・?


 ロシア外務省は今日、バイデン米大統領を含む計963人の米国人のロシア入国を禁止すると発表しリストを公表しました。アメリカの対露制裁への報復措置です。
 とても人数が多いような気がします。

 ロシア側の発表によるとアゾフスタリ製鉄所からは20日に最後の531人が投降し、16日からの投降者はあわせて2439人になりました。アゾフ連隊の司令官もついに投降し、特別な装甲車で移送したということです。
 このニュースを聞いたとき、「2000人以上? 多すぎない?」と思いました。あの製鉄所に2000人もの兵士がいたら、もっと早くに食料が尽きていたと思うのですが・・・
 と思っていたら、アメリカの政策研究機関は20日、ロシア側が発表する投降者の人数が誇張されている可能性があるとの見方を示しました。やっぱり・・・という気持ちです。
 ウクライナ兵と交換可能なロシア人捕虜の数を最大限増やすためなどの理由が考えられるとしています。でも、いつか嘘はばれますよね。

 4月、ウクライナ軍が身柄確保した親露派のウクライナ富豪メドベチュク氏とアゾフスタリ製鉄所で投降したウクライナ兵と捕虜交換してもよいのでは、という意見がロシア政府内で出ています。


 ウクライナ大統領は平時のウクライナ軍の兵士の数と、現在ウクライナのために戦っている人々の数を明らかにしました。
「ロシア軍の特別軍事作戦の開始以降、ウクライナ軍兵士の数はほぼ7倍に増加しました。ウクライナ軍にもともと12万人の戦闘員がいましたが、25万人か26万人の軍隊が必要だと考えていました。2022年の初めに、私は法令に署名し、国家予算を立て、兵士の数は10万人増えました。今は70万人です。この70万人の戦いの結果を目にしています。」


 ウクライナ軍の第36海軍旅団の司令官、セルヒ・ヴォルィンスキーが降伏しました。ウクライナに外国人傭兵がいたとロシア軍は主張していますが、ヴォルィンスキーは、ウクライナ側の外国人兵士は傭兵ではなく、公式にウクライナ軍の仲間入りをしていると話しています。


 APEC貿易相会合でロシアから出席したレシェトニコフ経済発展相の発言中、抗議の意志を示すため日米など5カ国が退席しました。
 ロシアの代表団は、アメリカ代表のスピーチの間に会場から退席しました。

 
 フィンランドで燃料の価格上昇のために、ガソリンの窃盗が増加している、とベラルーシ国営メディアが報道していますが、本当ですか? 


 NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデン。それに反対するトルコ。トルコがしつこく反対するなら、トルコをNATOから追放させたら?という意見まで出る始末。そこへイギリス首相が、トルコ大統領に、フィンランドとスウェーデンがNATOに加わる意義を強調し、フィンランドとスウェーデンやNATOと協力しましょうよ、イギリスはトルコを支援するからと説得。トルコ大統領はスウェーデンとフィンランドが安全保障上の懸念から、トルコと連帯することを明確に示した場合には、NATO加盟を支持すると態度をやや軟化させました。(何となくトルコの想定していたシナリオどおりなのでは?と思われます。)


 ウクライナでベラルーシ人義勇兵が戦闘に参加していますが、大隊「リトヴィン」と「ヴォラト」が、連隊となりました。連隊の名称はカリノフスキー連隊です。
 マリウポリの製鉄所で籠城していたアゾフ連隊は投降しましたが、今度はベラルーシ由来の連隊の登場です。
 カリノフスキー連隊と呼ばれていますが、ベラルーシ語読みのカリノウスキ連隊と名称表記が変わるかもしれません。
 名称の由来となったカストゥーシュ・カリノーウスキ(1838年 - 1864年)について
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