ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベルラド研究所長から日本の研究者へのメッセージ

2011-07-22 | 放射能関連情報
 7月21日に再測定へ行ったときにベルラド研究所の所長であるアレクセイ・ネステレンコさんとお話しする機会がありました。
 そのときに日本の研究者の方へのメッセージをお聞きしましたので、日本語に訳してこのブログ上でお知らせします。(本当に日本の研究者の方が私のブログを見ているかどうか分かりませんが・・・。)


「ビタペクトだけではなく、ペクチン剤が体内の放射能排出に無効である、という意見は日本だけではなく、他のヨーロッパの国々の研究機関からも主張されたことがあります。またベルラド研究所の実験結果について『このような方法は不適切だ。こうしたほうがいい』と方法を教示されたこともあります。その場合、いつもその研究機関に対し『それではそちらが納得できる方法で実験を共同で行いませんか?』とこちらから提案しています。実際には『ではそうしましょう。』という返事をくれた機関はほとんどありません。
 もし日本の研究家、専門家の方々や研究機関で、ペクチンの効果について疑問をお持ちの方、あるいはペクチンを使った実験を行ってみたい、という方、ぜひベルラド研究所と共同研究・実験を行いませんか? 日本で放射能漏れをともなう原発事故発生したのですから、日本の方々に納得いただける方法でペクチンに関する研究や実験をいっしょに行いたいです。」


 ・・・以上です。ベルラド研究所側からのこの提案に賛同される日本の研究機関や専門施設がありましたら、直接ベルラド研究所にお問い合わせください。
 
 またベルラド研究所では平日午前10時から午後5時まで希望者に対し、ホールボディカウンタを使った体内放射能値(セシウム137)の測定を行っています。
 国籍などは問いません。またパスポートなど身分証明書の提示も不要です。
(血液検査や尿検査などは行いません。また甲状腺のみ、といった一つの内臓などを特定して測定することはできません。)
 測定の最低検出限界は体重1キロ当たり5ベクレルです。つまり5ベクレル以下の数値だと、0ベクレル(不検出と同じ意味。)として表示されることがあります。

 料金は大人9000ベラルーシ・ルーブル(現在のレートで換算して144円。)子どもは7500ベラルーシ・ルーブル(120円)です。(ただし料金は改定される可能性があります。)
 測定にかかる時間は約3分。結果は測定後すぐその場でお渡しします。旅行など限られた時間でベラルーシに滞在する方でも大丈夫です。
 できたら事前に予約をいれておいてください。(ときどき子どもの団体測定の予約が入っているときがあります。)
 予約はメールかお電話で。英語またはロシア語でお願いします。
 ベルラド研究所のサイトはこちらです。

http://www.belrad-institute.org/


 ・・・とのことです。わざわざ検査のためだけにベラルーシへ行くのは大変ですが、旅行や出張などでベラルーシへ訪れる方で、ご自分の体内放射能値が気になる方は、ベルラド研究所まで足を伸ばされてはどうでしょうか?

(画像は所長さんです。)