ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

そのほかのサプリメントについて 「味噌」

2011-07-10 | 放射能関連情報
 サプリメントではありませんが、お味噌について。
 これも複数の方からご質問いただきましたし、また雑誌などでも取り上げられました。
 
 ご質問では
「チェルノブイリの後、ヨーロッパで味噌が流行ったという噂があるのですけど、ベラルーシでは、日本の味噌などを食べている家庭はありますか?」

 また雑誌ではこのように紹介されています。
「チェルノブイリ事故の後、放射能を防ぐ食品の一つである味噌がロシアを含め、ヨーロッパ各地へ日本から大量に輸出された。」
 
 私は16年ぐらいベラルーシに住んでいるのですが、昔は日本食材なんて、お味噌はもちろんどこにも売っていなかったです。もちろん日本食レストランなんて全くありませんでした。
 10年ぐらい前にようやく中国食材に交じって、日本のお蕎麦(1袋2000円・・・。)がたまーに売られるようになり、ようやく数年前から、大型スーパーのオリエンタルフードコーナー(ベラルーシにはアジア系食材を専門に売っている店はありません。私の知る限りですが。)で、日本製の醤油や海苔やゴマ油が売られるようになり、2年ぐらい前から味噌も売られるようになりました。
 それでベラルーシ人で味噌を知っている人がまだまだとても少ないです。
 スシレストランはあちこちにできましたし、味噌汁もメニューにあります。(なぜかほとんどのレストランで「ミソシロ・スープ」と表記してありますが・・・。)
 しかしボルシチのようなスープを食べなれているベラルーシ人からすると、味噌汁の味は「あんまりおいしくない・・・。」みたいです。(お寿司はおいしい! という人が圧倒的に多いです。)
 

 現在はこのような状況なのですが、25年前のチェルノブイリ原発事故のときはどうだったのか?
 これもベルラド研究所に質問しました。
 しかし所長さんも他の職員も
「ミソ? はあ、大豆? 何となく想像できますけど。」「見たことはないです。」
と答えるばかり。それで
「チェルノブイリ事故の後、味噌がロシアを含め、ヨーロッパ各地へ日本から大量に輸出されたそうですけど、何か知っていますか。」
と尋ねたら
「知らない。」「初めて聞いた。」
と言われました・・・。

 とにかくヨーロッパと言ってもベラルーシには輸入されなかったようです。
「どこか別のヨーロッパの国には輸出されたのかもしれませんね。ロシアとか。」
と私が言うと、ベルラド研究所の方々は
「長年チェルノブイリのことを研究してきて、さまざまな外国の文献や研究論文も読んでいますが、味噌について読んだことが一度もありません。」
という回答でした。

 ・・・とこれを読んで、ショックに感じた方もいるかもしれません。でもベルラド研究所は把握してない、というだけのことですから・・・。
 そして味噌についてさらに意見を求めると
「味噌の原料である大豆は放射能を吸着し安い食材。これを食べればおなかの中で放射能を吸着するはず。日本人は大豆食品に恵まれているそうですから、どんどん食べたらいいと思います。」
ということでした。(^^)
 もっとも、ベラルーシでは大豆食品と放射能の関係を研究している機関がないので、具体的な実証データは提示できません、あくまで推測ですが・・・ともお話しされていました。

 ・・・ということです。私もお味噌はもちろん大豆食品は全て放射能の有無に関係なく、体にとてもいいものだと思います。
 日本人のご先祖様、伝統食をありがとう! と思います。
 ですから今までお味噌汁を飲み続けてきたという方、この記事を読んでびっくりせずに、どうかお続けくださいね。

・・・・・・・
 
 追加情報です。
 原爆により被爆したけれど、お味噌の力により長生きした、という研究がありますよね。
 効果があるお味噌は天然塩を使って1年以上熟成されたものが良いそうです。
 一般的に安めのお味噌は熟成期間が4ヶ月〜半年だそうです。
 こだわりのある方は、せっかく買うのでしたら、やはり熟成期間が1年以上のものを買われるほうがいいかと思います。(お値段が高めでも・・・。)
 ベラルーシでは熟成期間が1年以上の味噌なんて売ってないです。でも昔とちがって今は売られているわけだし、うちの子も日本生まれの日本育ちでないにも関わらず、お味噌汁が好きなので、続けて食べようと思っています。