ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年3月6日。ウクライナ侵攻から743日目

2024-03-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月6日。
 3月3日の投稿記事はロシア軍にネパール人が従軍契約を結ばされている内容でしたが、今度はインド人です。
 こちらはインド人側がロシア軍の兵になって稼ぎたいという希望もなかったのに、強制的に武器を手にさせられています。

 出稼ぎなどのためロシアに渡ったインド人の若者らが、意に反してウクライナ戦線に送り込まれ、ロシアの軍務に就かされているとインドメディアが報じました。あっせん業者にだまされたとみられ、ミサイル攻撃で死亡した男性もいるとされています。インド政府は除隊させるようロシア側に働きかけています。ロシア政府はインド政府の言うことをきくのでしょうか。

 報道によると、失業中だったインドの若者12人が昨年12月、出稼ぎあっせん業者に警備の仕事があると持ちかけられ、ロシアに渡航しました。しかし実際はウクライナの戦闘地域で軍務を強いられたという。うち1人の男性(23)は今年2月に前線で訓練中、ミサイル攻撃があり死亡しました。
 これとは別の7人の若者グループも戦闘を強制されているとして、助けを求めるビデオメッセージを公開しました。報酬を見返りに軍務に就くように説得され、断ったところ、10年間投獄すると脅されたそうです。このグループは出稼ぎに行こうとしたのではなく、新年を祝おうと観光ビザでロシアを訪問したのに、業者にベラルーシに連れて行かれた後、ロシア当局に引き渡されたと説明しています。
 どうしてベラルーシに一旦連れて行かれたのでしょう。
 ともかくベラルーシへ旅行目的で入国しても、それがロシアへ連れて行かれる玄関口になってしまっているということでしょうか。
 

ベラルーシの子どもたちが描いた新美南吉読書感想画展 開催

2024-03-06 |   新美南吉
 愛知県半田市にある新美南吉記念館で2月10日(土)から4月7日(日)にわたり、「ベラルーシの子どもたちが描いた新美南吉読書感想画展」が開催されます。
 企画展へのリンク先はこちらです。

 この感想画展はミンスク市内のハーモニー絵画教室の生徒さんたちが、ロシア語とベラルーシ語に翻訳した新美南吉の童話集を読んで感想を絵に描いてくれたものです。
 昨年、ミンスク市立中央児童図書館でも展示されていました。(詳細はこちら。)

 その後、昨年7月30日に生誕110年を迎えた新美南吉記念館に作品を寄贈しました。詳しくはこちらです。

 そして今年、新美南吉記念館で展示していただけることになり、ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生も生徒さんたちも大喜びです。やはり外国で自分の絵が多くの人に見てもらえるのは名誉なことです。

 日本の皆様、機会がありましたら、ぜひ半田市の新美南吉記念館へお越しください。ベラルーシの子どもの絵だけではなく、ベラルーシの国の紹介パネルも作っていただいて、本当にありがたいことです。新美南吉記念館の方々の細やかなお心遣いにいつも感謝しております。
 やはり記念館にしろ図書館にしろ、文化に携わる仕事をしている人はこのような気遣いができないとだめだと思いました。日本文化情報センターで働いている私もかくありたしと思います。
 
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 追記です。
 今回の感想画を描いてくださったハーモニー絵画教室に「新美南吉記念館で展示が始まったよ!」と伝えたところ、皆さん大喜び。
 喜びが大きすぎて、日本愛まで大きくなって、先日ハーモニー絵画教室で南吉童話と日本文化の授業が行われたそうです。
 そこでは新美南吉の童話を読んで、ごんぎつねや二匹のカエルの折り紙を作り、感想画を描いて、さらに墨絵にも挑戦するという特別な授業だったそうです。
 ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生が簡単ですが、授業の様子が分かる動画を作成してくれました。
 リンク先はこちらです。
 さまざまな手法でブラト先生が日本の文学や文化についてベラルーシの子どもたちが接することができるよう工夫されている様子が分かります。
 (ただ、この動画は半年間だけの限定公開なので、ご注意ください。)


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 おまけ 
 日本文化情報センターでも南吉童話を広める努力を続けています。
 弊館のサイトのリンク先はこちらです。記事はロシア語ですが画像が見られます。


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 2024年3月6日の追記です。

 新美南吉記念館HPやごん吉くんフェイスブックなどでもご紹介いただきました。
 リンク先はこちらです。
 新美南吉記念館HP
 ごん吉くんのX(旧ツイッター)
 ごん吉くんフェイスブック