ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年3月11日。ウクライナ侵攻から748日目

2024-03-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月11日。
 日本は東日本大震災から13年目です。各地で追悼集会をしていますが、気になるのは福島第1原発。事故から13年がたっても、1号機は骨組みが残ったままです。今も線量計をチェックしながらの作業が続いています。廃炉作業は気が遠くなります。この原発事故の歴史で言うと13年はまだまだ短い時間なのでしょう。
 ウクライナの原発がロシアの管理下に置かれ、軍事作戦として利用されている現状を見ると、日本も原発は数を減らしていく方向へ進んでほしいと願うばかりです。


 ロシア国営タス通信は今日、消息筋の話として、治安当局がスパイ容疑で韓国人男性を拘束したと伝えました。ロシアでスパイ容疑により韓国人が拘束されたのは初めてだそうです。
 今年初めにウラジオストクで拘束され、2月に首都モスクワの留置施設に移送されました。モスクワの裁判所は今日、捜査のために6月15日まで留置することを認めました。
 治安当局筋はこの韓国人男性がロシアの国家機密を外国の情報機関に手渡したと説明しています。
 ウクライナ侵略後、ロシアは対露制裁を発動したとして、日本や欧米諸国などとともに韓国を非友好国に指定しています。もし日本人がロシアでスパイ容疑をかけられたら、同じように拘束される可能性がありますね。


 ロシア大統領は今日、法務省が「外国のエージェント(代理人)」に指定した人物や団体の広告を禁止する改正法に署名し発効させました。「外国の代理人」とは要するにスパイのことです。
 ロシアではプーチン政権を批判したり、ウクライナ侵攻に異論を唱えたりする人や団体も、その宣伝をする人もや団体もスパイ扱いされることになりました。
 法改正により「代理人」に関連する情報や見解をマスメディアやインターネットなどで広めることは事実上できなくなります。


 ロシアの独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は今日、現政権が個人所得税の増税を検討中で、最高税率を現行の15%から20%に引き上げる可能性があると伝えました。
 ウクライナ侵攻が長期化する中、西側諸国の制裁による歳入減を補わないといけなくなり、戦費を穴埋めする増税というですね。
 つまりロシア経済は悪化していると言えます。