ベラルーシ保健省の発表によると、今年2月の一ヶ月間の死亡者数は9022人だったのが、増加してゆき6月には13016人になりました。一ヶ月の死亡者数が13000人台に上ったのは、15年ぶりだそうです。
コロナウイルス流行が原因とされています。
しかし、コロナウイルスが原因で死亡したとされている人の数は毎日発表されていますが、1日平均5人です。一ヶ月が30日として、一ヶ月に150人死亡した計算です。
ところが、5月の死亡者数は11966人で、5月から1050人増えて6月の死亡者数は13016人という統計の結果です。
コロナウイルスが原因で一ヶ月に150人死亡したことは、一ヶ月で死亡者数が1050人増えた理由にはなりません。
9月7日、ベラルーシの有名な心臓外科医アレクサンドル・ムロチェクが、
「ベラルーシではコロナウイルスが原因で死亡しても別の死因を挙げている。そのためコロナウイルスによる死亡者数が他の国より低く抑えられている。このようにコロナウイルスによる死亡者数を減らして発表しているのはルカシェンコ大統領の指示によるものではない。責任は前保健相カラニクにある。」
とロシアのテレビ局のインタビューに答えました。
ちなみにムロチェク氏は、8月末に反政府派デモ集会参加者を支持すると表明したために、勤めていた病院長の任を解かれました。その後医療従事者の間で、反政府デモ集会が頻繁に行われるようになりました。
前保健相カラニクは現在、グロドノ州知事に大統領から任命されて、保健相をやめてグロドノ州庁に移りました。