9月2日、ミンスク英雄都市記念碑の前に女性が大勢集まり、人間の鎖を作りました。その後デモ行進となってミンスク言語大学のほうへ移動。
ミンスク言語大学の前で人間の鎖を作っていた学生のうち、端にいた男子学生は治安部隊に拘束されました。
周囲の学生が、「連れて行かないで!」「恥知らず!」などと叫び、通りかかった先生と思われる男性も治安部隊に「その学生を離してくれませんか。」と声をかけましたが、治安部隊はもちろん無視。
大学内のロビーで大勢の学生が大学側と話し合っていますが、もちろんすんなりと進んでいません。
もちろん授業など出席していません。
そこへ治安部隊が大学構内に入ってきました。しかし学生は「帰れ! 帰れ!」とシュプレヒコールを上げて、追い返しました。
そして女性の行進と大学生の行進が合流し、独立広場を目指します。勝利広場駅近くに来たときに護送車が何台も独立広場のほうへ向かうのを見て、「(治安部隊を)法廷へ!」と叫んでいました。
そこにはあのニーナさんの姿も。
他の大学でもデモ集会を行っています。今日はベラルーシ大学は物理学部の学生がデモを行っています。
IT企業「パンダ・ドク(PandaDoc)」が捜査を受けた(トップ・マネージャーが朝、家にいたところ警察に拘束された)ことに抗議するIT企業従業員らが人間の鎖をベラルーシ・ハイテクパークのすぐそば、ミンスク環状線道路に沿って作りました。
しばらくすると警察が近づいてきました。しばらく参加者と話をして警告の言葉を伝えていましたが、拘束はなかったようです。
今日のデモ行進ではパンダの着ぐるみを着た人、(捜査を受けた企業の名前が「パンダ・ドク」だから)猫の着ぐるみを着た人(大統領がデモ参加者のことを「ネズミの群れ」と評したため。「私たちはネコ。ネズミじゃない」というプラカードを持っています。)が目立って多かったです。
グロドノ食肉加工工場は従業員の署名を集めて、グロドノ市議会と州議会に、今回の大統領選挙の結果は無効であることを認めなければ、ストライキに入るとして提出しました。
最初のデモ参加者が死亡した現場近くのアスファルトに誰かが「決して忘れない」と書いていたのが、今日ペンキを塗られて消されました。
地方都市で道路のアスファルトにチョークで白赤白の側の絵を描いていた若い女性二人が逮捕され、裁判になりました。
判決によると、チョークで公道の路面に絵や文字を描くときは市役所の許可が必要・・・だそうです。
子どもがチョークで絵を描くのもだめなようです。
白赤白の旗をベランダにぶら下げていたら、クレーン車がやってきて取り外し、持って行ってしまいました。
野党側から「それは窃盗に当たります。」と声明が出た途端、旗は持ち主に返されました。
高層マンションが立ち並ぶ一角で、住民がマンションからマンションにロープを渡し、白赤白の旗をいくつも下げていたところ、登山家アレクセイを名乗る覆面の男性が現れ、ロープを切ってしまいました。
実際にはレスキュー部隊員のイーゴリだそうです。仮名を使っていても、今の時代ネットの画像検索ですぐに正体がばれますね。
ミンスク市内にあるポーランド大使館前で政府派のデモ集会がありました。
ベラルーシ大統領が、ポーランド政府はグロドノ州を占拠し、領土に加えようとしている、と発言したのを受けてか、デモ参加者は「愛する母国を渡さない!」というシュプレヒコールを上げています。
しかし参加者の人数はとても少ないです。100人もいないでしょう。
今日は8月30日に逮捕されたジャーナリストの裁判の日です。取材をしているだけでなく反政府活動に参加していたから、規則違反であるというのが逮捕の理由です。
8月30日にグロドノ市内で行われたデモ集会にルカシェンコ大統領のような格好をした男性(あまり似ていない・・・。)が「本物じゃない大統領」というプラカードを手にして参加した男性が、後で逮捕され、今日裁判がありました。判決は7日間の拘留だそうです。
9月1日逮捕された学生の裁判も今日ありました。(早い・・・。)人によりますが、7日間から15日間にかけての拘留が多いようです。