電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

カリンニコフ、クチャル、ウクライナ国立響という語に反応して

2023年03月20日 06時00分35秒 | -オーケストラ
日曜朝のNHKラジオ「音楽の泉」で、カリンニコフの交響曲第1番が取り上げられていました。一時、熱心に聴きましたが、最近はしばらくごぶさたでしたので、懐かしく聴きました。当日はスヴェトラーノフ指揮N響の演奏でしたが、私にとってカリンニコフといえば、何と言ってもテオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団によるナクソス盤です。第1楽章だけですが、こういう演奏です。

カリンニコフ: 交響曲第1番:第1楽章[ナクソス・クラシック・キュレーション #ゴージャス]


今となっては四半世紀前、「ジャスコ東根店」がまだ東根温泉入口にあった頃、その西向にブックバーンという書店があり、そこでナクソスの千円盤CDが売られていました。これが私のナクソス・レーベルとの出会いで、カタログの人気ナンバーワンに「カリンニコフ/交響曲第1番&第2番」というタイトルが挙げられており、おや?と思ったものでした。それがきっかけで同CDを購入、美しい旋律に魅了され、テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団というクレジットが記憶に残りました。



指揮のクチャルさん、1963年生まれのウクライナ系米国人らしい。クリーヴランド音楽院卒といいますから、クリーヴランド管の演奏なども日常的に耳にしていたのではなかろうか。ウクライナ国立交響楽団の活動は、昨今のロシアの侵略戦争の渦中にあって、今はどうなっているのだろう。引っ張り出したCDでこの音楽を聴きながら、上の子どもが高校に入学する頃、仕事も充実していたあの頃を思い出しつつ、戦火の中のオーケストラの現状を思うこの頃です。


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2 コメント

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Unknown (azumino)
2023-03-20 14:16:01
こんにちは

クチャル指揮ウクライナ国立響のCDは、僕もよく聴きました。NAXOSのCDは、安価でいろいろな曲が聴けるので、当時相当数を購入しましたが、その一枚です。カリンニコフの交響曲1番は、実演で是非聴いてみたい曲の一番手です。

ウクライナの音楽界の状況はどうなっているのか不明ですが、戦争の早い終結を祈るばかりです。
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azumino さん、 (narkejp)
2023-03-20 21:20:35
コメントありがとうございます。年配の人は雑誌等の影響で多くの演奏録音の中から「決定盤」を選ぼうとするような傾向があると感じますが、私は学生時代〜若い頃の貧乏生活のために廉価盤中心でしたので、演奏の多様性を楽しむような感覚がありました。ナクソスの場合、演奏家の知名度よりも珍しい曲目もちゃんとラインナップされていることに驚かされます。録音時の契約が買い切り方式で演奏家のロイヤリティの点でどうなのかは問題かもしれませんが、そのために珍しい曲目も積極的に録音できるという面もあり、難しいところです。
山響では、実は第1番も第2番も定期演奏会で飯森範親さんの指揮で聴いています。
第1番:2007年
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/d05498b1d2105684872d9e55fd4a7514
第2番:2009年
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/ac42d3c37900986aa3932eb542d5d812
できればもう一度聴いてみたい曲ですね。
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