電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

最近、大きな水害が多いのではないか

2015年09月17日 06時02分28秒 | 季節と行事
今回の台風18号による被害のうち、水害、とくに鬼怒川の堤防決壊や宮城県大崎市の堤防決壊の報道は、線状降水帯という耳慣れない用語とともに、集中豪雨の恐ろしさを印象付けました。山形県内では、最上町の小国川があふれ、赤倉温泉地区に被害が出ています。昨年は南陽市の豪雨被害もあり、なんだか近年は水害がやけに深刻化しているように感じます。これまでも、台風にともなう風水害というのはあったわけですが、どうも一度に降る雨の量がけた違いに増えているのではないか、と疑ってしまいます。

温暖化によって、海水面の温度や気温が数度上昇すると、空気中に含まれる湿気というか水蒸気量が増加する(*1)わけで、台風のような大型の空気の流れというか移動に際して、グラムやキログラム単位ではない、何万トン、何十万トンというレベルで、水分が余計に運ばれているのではなかろうか。だとしたら、これまで大丈夫だった堤防も、これから通用するとは限らない、ということではないのか。

温暖化が進行すると、気象の極端現象が顕著になるといわれます。水を治める者が天下を治める、という古訓を持ちだすまでもなく、温暖化の時代に対応した治水対策というのが大切になってきているように思います。しかし、長年の歴史があって、これまでの堤防の整備がなされてきているわけで、弱い部分の補強は必要としても、日本全体の堤防の強化など、一朝一夕にできるわけはなし、温暖化の進行するスピードのほうが、どうも速そうです。

それと同時に、災害に強い場所を選んで住み続けてきた歴史のある地域や集落が、ドーナツ化現象でビル街になって人が住めなくなったり、空き家が増えて櫛の歯が欠けたような状況になっているのに、かつての河原や湿地帯に住宅地が造成されていくというのは、どうも割り切れません。

(*1):豪雨・豪雪になる理由は~「電網郊外散歩道」2014年3月


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4 コメント

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ふれば土砂降り (おなら出ちゃっ太)
2015-09-17 23:53:58
ふれば土砂降り、どころではなくノアの方舟が欲しくなるような大雨が多いですね。
人間、地上で治水はできても降る雨そのものはどうすることもできないということを思い知らされます。

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おなら出ちゃっ太 さん、 (narkejp)
2015-09-18 06:21:19
コメントありがとうございます。テレビで見る堤防決壊地域は、本当にノアの方舟がほしい状態でしたね。
降る水の量の増加が不可避で堤防の強化も遅れがち、住宅ローンが残っているからおいそれと移り住むこともできない、というのが現実なのでしょう。災害の時代になりそうです。本当に、やれやれとため息が出てしまいます。
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リンゴ (ジェイン)
2015-09-18 08:42:44
-お写真-

まぁ、美味しそうなりんご・・・

An apple a day keeps the doctor away.
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ジェイン さん、 (narkejp)
2015-09-18 19:36:36
コメントありがとうございます。
>An apple a day keeps the doctor away.
うふふ。同級生のお医者さんがリンゴ好きなのは、そのせいだったのか(^o^)/

お送りしましょうか? ご遠慮なく、メールでどうぞ。

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