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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を読む

2013年02月14日 06時05分16秒 | 読書
角川文庫の新刊で、万城目学著『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を読みました。たぶん私の興味関心の範囲に、自然には入って来にくい種類の本ですが、いつも楽しい本や映画を教えていただいている「きし」さんのおすすめで、某書店の新刊平積みに気がつき、購入したものです。で、結果は今回も大正解~(^o^)/
久しぶりに爆笑しつつ、大いに楽しみました。



文庫のオビには「無敵の小Ⅰ×最セレブな猫」「わたしの街の最強コンビ」というコピーの文字がおどります。最初の出だしのところで、「ごきげんよう」だの「今日もいい天気でありますように」「そうありますように」だのという会話に、思わず

シマッタ、ガラデモナイモノヲ選ンデシマッタカナ……

という懸念がちらりとかすめましたが、第1章「かのこちゃん」で、アカトラ猫のマドレーヌに親指をかみつかれて「知恵が啓かれ」、指しゃぶりをやめた小Ⅰの女の子の無邪気さに、思わず参ってしまいました(^o^)/

「ゴリラじゃないやつ」=ゲリラ豪雨のこと。たしかにゴリラではありません(^o^)/
「フンケーの友」=同級生のすずちゃんのこと。このあたりまではまだ良かった。ところが、「茶柱」、それもトイレの便器で、というところがおかしい!
しかもそれを二人とも絵に描いて、というところで、たまらず爆笑してしまいました(^o^)/

老犬「玄三郎」とアカトラ猫「マドレーヌ夫人」が夫婦になるというのも、なかなかいい話です。それでいて、玄三郎の最期の場面には思わず厳粛な気持ちになりました。



本書を楽しく読み終えて、ふいに思ったのが、私の中学の同級生で、妻の仲良しお友達でもあるS夫人のこと。無類の「天然」ぶりは、まさしく「かのこちゃん」の成長した姿ではなかろうか?さっそくS夫人に対し、「かのこちゃん」という尊称を、ひそかに奉りましたですよ(^o^)/

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