電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「手帳甲子園」の報道に高校の生徒手帳の一件を思い出す

2013年02月12日 06時03分02秒 | 手帳文具書斎
2月1日付けの地元紙・山形新聞に、中高対象の「第1回手帳甲子園」に鶴岡中央高校が特別貢献校に選ばれたという報道が載りました。能率手帳プランナーズがビジネス手帳を基に中高生向けの「能率手帳スコラ」という製品を開発、これを採用している学校の活用方法などを表彰するのが趣旨だそうですが、実はこの製品化の原点に、同校が関わっていたことが評価されたとのことです。

今をさること数十年前、私がまだ高校生だった頃に、生徒手帳(*1)というものを渡されました。掌にすっぽりと入るような小型の冊子には、校歌や応援歌、生徒心得や欠席・遅刻・早退に関わる内規などがびっしりと印刷されており、手帳としての機能は見開き2頁で1ヶ月の月間予定表と若干の罫線メモページ、それに授業時間割表だけというものでした。これが、生まれて初めて持った「手帳」です。

高校生の年間スケジュールなどというものは、中間テストや期末テストなどの予定とか、高校総体などの各種大会日程とか、毎年恒例のものばかりですが、実はメモしておくべき事項はけっこうあるものです。春と秋に改定される列車の時刻表、担任や友人の連絡先、定期テストや実力テストの時間割、模擬試験の日程、日々の宿題の覚えや話題にのぼった書籍・レコードの名前など、どうしても記入するページが不足します。



そこで、担任に提案しました。「思い切って内規などを削り、書き込めるページを増やしてほしい。」すると、話は担任から生徒指導担当で生徒手帳の採用担当の先生に回り、「判のサイズが一回り大きいタイプを選ぶなどの工夫はできようが、予算の問題もあって、すぐに変更は難しい。」との結論でした。やりとりの中で、FM誌からひろったFM番組の録音予定もメモしたい、などとポロッともらしたりしたものですから、本音が見透かされた面もあったかもしれません(^o^)/



次の写真は、生徒手帳にはさんであった仙台市の略図です。たぶん、市電の系統をメモしたものだと思います。



結局、大学に入り、大学生協で、能率手帳(*2)を基にした学生手帳を使うようになって個人的には一段落しましたが、同じようなことをずっと考えつづけていた高校の先生がいたことに、驚きました。

では、その「能率手帳スコラ」とはいかなるものか?興味津々で「手帳甲子園」で検索し、ウェブサイト(*3)で確認してみると、なんとB6判でバーチカルタイプのウィークリーページを持ち、時間刻みのスケジュールや学習時間の記録など、目標管理を眼目とする当世風のもののようです。なるほど、数十年前の生徒手帳とは、考え方も機能もまるで違います。思わず遠い日を懐かしみ、昔の生徒手帳を引っ張り出してしまいました(^o^)/

まだそんなものを持っているのかと皆様に呆れられそうですが(^o^;)>poripori

(*1):生徒手帳:生徒手帳の「これから」をご提案し続けます
(*2):能率手帳について:手帳シリーズ~JMAM
(*3):(株)能率手帳プランナーズ:手帳甲子園

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