電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ジョン・ウィリアムスのギターでバッハの音楽を聴く

2011年02月01日 06時07分15秒 | -独奏曲
今日から2月。最近の通勤の音楽は、ジョン・ウィリアムスのギターで、J.S.バッハの音楽を聴いております。主眼は、バッハのリュートのための音楽にあるのでしょうが、後半に収録された、ピーター・ハートフォードによるオルガンとの共演が、たいへんおもしろく、気に入りました。

(1) 組曲 ホ長調(リュート組曲第4番) BWV1006a
(2) シャコンヌ BWV1004-5
(3) プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
(4) ブーレ I,II BWV1009-5
▼ここから、ピーター・ハートフォード Peter Hurtford の編曲とオルガン演奏で、
(5) 目覚めよ!と呼ばわる物見の声~カンタータ第140番より BWV140-4
(6) フーガ ト長調 BWV877
(7) ヴァイオリンソナタ 第4番 BWV1017より、アダージョ
(8) トリオソナタ第6番 ト長調 BWV550
(9) イタリア協奏曲 BWV971 より、アレグロ

鍵盤楽器の中でも、オルガンはピアノのような強弱は出せません。でも、ストップを駆使した多彩な音色と連続する気鳴音の迫力は、独特の魅力を持っています。これに対しギターの方は、撥弦楽器ですから、弦をはじいた音がすぐに減衰していき、オルガンのような連続した発音は望めません。

この、いわば両極端というべき二つの楽器、オルガンとギターを組み合わせるとどうなるのか?今までそんなことはまるで考えてもみませんでした。ところが、少し前に入手した、ジョン・ウィリアムスがJ.S.バッハの音楽をギターで演奏したこのCD(SONY SBK-62973)で、認識を新たにしたところです。慎ましくリュートの響きを模して奏されるギターに、抑制された甘い響きを聴かせるオルガンが調和し、実にチャーミング!

J.S.Bach Lute Music, Vol.II と題されたこのCDは、英国ケンブリッジの St. Catherine's College のチャペルで、今からほぼ30年前の1981年の2月17-19日に収録されたデジタル録音で、たいへん雰囲気のよいものです。
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