電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

冬ながら空より花の散りくるは

2009年01月28日 06時41分36秒 | 季節と行事
山形交響楽団のヴァイオリン奏者で山形弦楽四重奏団代表である中島光之さんは、ご本人のブログ「中爺通信」で、若いときに進学塾で教えていたときのことを、ときどき書いています。お酒と音楽をこよなく愛する中島さんの記事の中で、「おお、さすが元国語教師!」と感心する、古今集から一首を引いた、季節感あふれる記事(*)を見つけました。

「冬ながら 空より花の 散りくるは
 雲のあなたは 春にやあるらむ」(清原 深養父)

まったくそのとおりです。雪の花が舞う厳冬期の空の彼方には、たぶん暖かい春が近づいてきていることでしょう。雪国の皆さま、春はもうすぐですね。いま少し、辛抱いたしましょう!

せっかくの和歌ですので、縦書きに挑戦してみました。



それにしても、ピンクの紙に筆ペンの字、音楽選択の競争にあぶれた元書道選択とはいえ、中年おじんとしては少々女性的ですなあ………まあいいか(^o^)/

今週末には、山形市の文翔館議場ホールにおいて、山形弦楽四重奏団の第30回定期演奏会が開かれます。室内楽を主な対象とする音楽ジャーナリスト、渡辺和さんも注目(*2)している演奏会、楽しみです。

(*):冬ながら~「中爺通信」より
(*2):SQ博士の新作演奏[弦楽四重奏]~「やくぺん先生うわの空」より
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