電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

なぜ高校生は田舎を嫌うようになるのか

2006年04月17日 21時02分32秒 | Weblog
新聞に、ある調査結果が掲載されていた。小学生と高校生の地域に対する意識の差を対比したものだ。
小学生は、社会科の勉強で地域のことを学習する。どんなお店があり、どんな工夫をしているか、実際に見学したりして、いろいろと調べる。だから、小学生は地域に親しみを持ち、田舎だからと嫌ったりしない。ところが高校生はどうか。意識調査の結果は明白だ。田舎が嫌いで、できれば出て行きたいという答えがずっと多くなる。この理由はなぜなのか。

自分自身の経験を元に言うならば、田舎に愛想をつかす最初のきっかけは、通学に用いる公共交通機関の不便さだ。人口が少ないのだから、電車やバスの本数が少ないのはしかたがないと思える。だが、朝夕のラッシュ時の非人間的な混み具合や、多忙な親に送迎を依存しなければならず、不機嫌な親の愚痴につき合わされることなどが、自立心旺盛な若者には耐えられない。いつか田舎を出てやると思うようになる。

ただし、田舎が不便なのは高校生まで。自分で車にのるようになると、田舎は不便とは限らない。移動の自由が気分も自由にする。買物もレジャーも、車と共に行われるようになり、のんびりした田舎の生活が、それはそれでいいかも、と思えるようになるからだろう。
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